三重県に住む70代のAさん(男性)からの依頼でした。大分で生まれ育った両親が眠るお墓が三重県にあるそうです。息子であるAさんは、自分の後が続かないので墓じまいを決心したとのこと。そこで、両親の故郷である大分の海に両親を帰すことにしました。墓じまい海洋散骨のお手伝いをすることになりました。
しかし、時は12月。この季節、海は波が高く荒れる日が多く、出航できる日は限られていました。2回の出航延期を経て、穏やかな波の日に故人たちを大分の海に帰すことが実現しました。
故郷への思い
今回の代行海洋散骨は、Aさんのご両親に捧げられました。ご両親は、大分で生まれ育ち、大分で家族の愛情と絆を育みました。そして、三重県へ引越し、Aさんを育て、その地で眠ることを選びました。しかし、両親はいつも故郷のことを語っていたそうです。三重にあるお墓に眠ることを選んだ両親は、最終的には故郷に帰ることを望んでいたとAさんは語ります。その願いが、今回の墓じまいで実現しました。
お墓の墓じまいと海洋散骨の代行
三重県にあるお墓の墓じまいはAさんが行いました。しかし、Aさんが高齢であるためと、12月の海は穏やかな日が少ないので、希望した日に散骨できるかどうか分からないので、代行での海洋散骨を選択されました。
感動の瞬間
穏やかな波の日、Aさんの代わりに私たちがAさんの両親を海に送り出しました。Aさんの代わりに感謝の気持ちを込めてお別れの言葉「お疲れさまでした。いってらっしゃい」を述べ、故人たちを故郷の大分の海に帰しました。やっと故郷へ還れたのでしょう。よかったですね。
Aさんからは、亡き両親の願いがかなえられ、故郷の海に帰って安らかに眠ることができると、感謝されました。おそらく、墓じまい海洋散骨は、Aさんからの両親への贈り物だったと思います。家族の愛と絆を感じました。