大分県/お墓を買うか守るか?ではなく墓を持たない=海洋散骨の選択もあります。 - 大分で海洋散骨 一般社団法人まるっと終活大分支援協会

大分県/お墓を買うか守るか?ではなく墓を持たない=海洋散骨の選択もあります。

自分が死んだときには、お墓に入るんだろうな…とぼんやり想像している人は多いでしょうが、実は、死後の弔いにお墓は必須…ではない!ことをご存じですか?

高齢化時代から、超高齢時代に移り変わる日本では、年々デイサービス施設が増え、墓地が減少しています。世間の墓地問題は深刻なようです。

身の回りのいろんなことに考えや想いを巡らせて墓納骨に行き着いたのなら、それは一つの答えですし、「窮屈そうなお墓にずーっと入れられるのはイヤ」「子どもにとってお墓の手入れや費用が負担になるならしない方が良い」と考える人も増えています。

そこで、お墓を所有する人と、しない人に分けていろいろと考えてみましょう。

あなたはお墓を購入する?守る?

今、働き世代まっただ中の50~60代の人や、仕事を退職して自適な生活を送っている70代以降の皆さんにとって、『お墓』と聞いた時にどんな印象を抱くでしょうか。

最近では、仏壇のある家庭もすっかり少なくなりました。

  • アパートやマンションに住み、家に仏壇を置くスペースがない
  • 仏事を毎日行う家族と一緒に暮らしていない…

毎朝お経を唱える人もすくなくなりましたね。さまざまな理由があるでしょうが、ご自宅にある仏壇の前に座る習慣がある家庭ならともかく、先祖供養や法要は、一生に数回しか訪れない非日常に感じる人も少なくないようです。

お墓に対する生前の考え方と先祖のつながりは?

死んだらお墓に入るんでしょ?と思っている人は、一度冷静に考えてみましょう。

あなたは「どの」お墓に入りますか?死んだ後に誰かが入れてくれるだろう…と思っていませんか?

お墓に納骨はして欲しくない。祖父母のお墓があるけど、いつも手入れできなくて気が引ける…。と思っている人は、すでに今ある先祖の墓について考えてみましょう。自分の命がなくなった後どうして欲しいか決めているなら、そのプランの中に『先祖の墓守をどうするか』もしっかり含めておかねばなりません。

1.先代のお墓があって守る(いずれ入る)人
2.先代のお墓があるけど守らない(入らない・入る予定じゃない)人
3.先代のお墓がなくて自分で購入する人
4.先代のお墓もないし自分で購入(する予定)もない人

生前とお墓の関係には、上記の4パターンがあります。そして、立場や考えによってそれぞれ結果が大きく変わってきます。先祖供養も合わせてお墓を今後どうしていくべきかを具体的に考えておく必要がありそうです。

”永遠”であっても”永久”ではない

お墓は、一度先祖の誰かが建てていればそこに必ず納骨されなければいけない、とは限りません。前述したように、今や家には仏壇もなく、親が信仰して法要を頼むお寺さんは一体どこのなんて言う住職だ?と、法事の度に慌てる家庭は珍しくないのですから。

「日々の信仰を祖父母、曾祖父母の代から欠かさずおつとめしてきました。」という方は言わずもがな先祖代々継いで来た墓に入り、その後の墓守を子に託す…が理想でしょう。

伝統や先祖を重んじることを優先してきた今までと違い、個の考え方や生き方が重視される風潮が強くなってきました。それは、死に方・死後の弔われ方も同じです。

魂の永遠と墓の永久存在を同じに考えない

個の優先、自分らしさ、時代の流れ…いろんなことがきっかけとなって世の風潮は変わってきました。実は納骨する墓石も、時代の流れに端を発したもの。”火葬から納骨”がさも当然の流れのように思われていますし、そこに疑いも感じない人がほとんどでしょう。がしかし、火葬の弔いもさかのぼれば半世紀ほどの歴史でしかありません。

ここに来れば大好きなおばあちゃんに会える…。例えば、そんな心のよりどころとしての役割も大きいお墓ですが、先祖の魂やつながりを記す過去帳は永遠に続いても、現世にあるお墓は未来永久に残るとは限りません。

最近では数年に一度ほどのペースで発生している震災レベルの自然災害。九州の大分県でも大地震、豪雨災害によって、ここ数年の間に多くの山や河川が氾濫しました。御影石で作った頑丈なお墓も、自然の驚異には勝てないかもしれませんし、倒壊してしまう可能性を想定しておいた方が良いでしょう。

仮に納骨されていたはずの先祖や親の遺骨が、何らかの理由で墓の外にむきだしになっていたら…その墓すら無碍に壊すわけにも行かず、そのまま手つかずの状態が続き、荒れた墓地になってしまう事も考えられます。シンボルとしてよりどころになる墓は、どんなに丈夫であっても、決して永久のものとは言えません。

関心が高まりつつある 海洋散骨

大分県のような地方では、墓地法の制定前に建ったと思われる古い墓石が、山あいや田畑の脇に点在している光景を目にします。家族はその土地を離れ、その墓に誰が眠っているのか、地元の人でも分からないようなケースもあるようです。

そんな中、お墓所有のあるなしに関わらず、近年では海洋散骨を望む声が増えてきました。墓の手入れやお参りが難しい家族は、先祖の遺骨も一緒に墓から取り出して海洋散骨をして「墓じまい」」をします。

核家族化によって、代々受け継ぐ本家や墓のために生まれ故郷に留まる意識は、昔と比べて薄れてきました。「仕事や環境の為に住まいを変える」「住みたいところに住む」といった暮らし方のように「墓を持たない選択」を取り入れる人が今後ますます増えていくでしょうね。

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