私は家墓よりも大分県で海洋散骨を選びました(60代女性 熊本県在住) - 大分で海洋散骨 一般社団法人まるっと終活大分支援協会

私は家墓よりも大分県で海洋散骨を選びました(60代女性 熊本県在住)

20歳になってすぐに主人と結婚して、住み慣れた大分県から熊本県に引っ越しました。主人の実家が熊本で、「大分県と隣の県だからいつでも里に帰れるだろう」と思っていたんです。

でも、お姑さんはなかなかそれは厳しい人で、家事や子育てのいろんなことで馬が合わない方でした。もちろん、里帰りをしたいと言っても「うちに嫁がせてやったのに、大分県に戻るなら二度とこの家には帰ってこれないと思え」と罵声をあびせられたこともありました。

それから、介護が必要になった姑のお世話を、文句を言われながら8年続けました。昨年、その姑は亡くなって、1年経ってやっと普通の”自分”の生活に戻れた気がします。

私の友人は、嫁姑問題なんか全くなくてとても仲良しなんです。私もそんな関係を姑と築けたらこんなことを考えなかったかもしれません。

ろうそくとお仏壇の写真

私はあの姑のそばに嫁としてずっといるのか

亡くなってしまった人のことを、いまさらどうこう文句を言うつもりもないですが、自分がされたことって、受け入れるまでにどうしても時間がかかるんですよ。

「あの時はこんなことを言われて傷ついた」なんてグチを主人にこぼす日がしばらく続いていました。

1周忌が終わった時、主人が「おれたちもいずれここ(お墓)に入るんだからきれいに建て直すか」と言ったのです。

その時とっさに「冗談じゃない!自分があの姑と一緒に入る墓をわざわざきれいにするなんて」と思いました。

姑が納骨されたお墓は、江戸時代から続いているらしく、主人のお父さんも先にそこへ納められています。

先祖がどんな人たちだったもわからないようなお墓に私が入れば、あの世に行ってもよそ者扱いされそうで、ずっと嫁のままなんじゃないか…

そう考えただけで、正直、途方に暮れました。

自由になりたくて海洋散骨に

亡くなった人を良く思わないなんて、「人間が出来ていない」と思われるかもしれませんね。特に、今どきの人はあまり家族のトラブルを抱えていないように見えます。

核家族が当たり前になっているからなのでしょうか。二世帯同居の経験がある人の方が少ないのではないかしら。

でも、一昔前の世代の女性で、私みたいな考えをする人は、少なくないと思いますよ。

「あっちの世界に行ったら自分の好きなようにしたい」って。

主人は、家墓に入るのが当然だと思っているようですけれど、私は子どもたちにこっそりと、「自分の遺骨を故郷の大分県の海で海洋散骨してほしい」と伝えています。

実は、主人に内緒で相続専門の行政書士さんに依頼しています。

子どもたちには、家族のいざこざは見せたくなかったのですが、私がガマンして済むようなものでもなく、その様子を嫌と言うほど見てきていました。なので、始めは「縁起でもない話を…」と言っていましたが、きちんと話をして快く後の手続きを引き受けてくれました。

姑として、妻として、母として、もう十分に尽くしましたから。あちらの世界では自分が好きな所で、好きなように眠らせてもらいたいと思っています。

選んだのは海洋散骨の生前予約です

いつか生まれた土地に帰りたいと、そう思っていました。眠る場所は大分県と決めています。

私が死んだら、、、、お墓に入れないで!大分県で海洋散骨して!

と子供たちに伝えています。しかし、死んだ後のことは自分では確認できなし、、、子供たちが先祖の眠るお墓に入れた方がいいと、、子供たちなりの正義感でお墓に入れられることも考えられます。

そこで、相続専門の行政書士さんに依頼して公正証書で遺言を残しました。それだけではなく、確実に海洋散骨されるには、支払いと契約を済ませておくことが重要といわれ、大分県の海洋散骨の事業者さんと生前契約をしました。支払いは10万円でした。(家族がお見送りするプランを選びました)

私が死んだら、ここに連絡してねと、子供に契約書を渡しておきます。

それだけの意志があること、そして、子供に費用の負担をさせないこと。

次は、直葬のプランも生前予約をする予定です。

タイトルとURLをコピーしました