
最近、テレビでも終活の話題をよく耳にします。朝のワイドショーでも終活を題材としたテーマを特集しており、考えさせられる機会が増えているように思います。
とはいえ、両親に「どう切り出せばいいか分からない…」
そんなモヤモヤを抱えている方や言葉が出てこない方は、実はとても多いようです。
調査によると、親と終活について話したことがない人は約6割(56.8%) 、さらに、話し合っていない理由の1位は「切り出しにくい・話しにくい(42.0%)」(安心葬儀・株式会社エス・エム・エス調査)とのデータがあります。
終活の話を切り出せない。その気持ちの奥には、きっとこんな思いが隠れているのではないでしょうか。
「まだ元気なのに、こんな話をしたら縁起が悪いかもしれない」
「お金の話に触れたら、財産目当てだと思われてしまうかもしれない」
「もしかして、もう長くないと思っているのかって、傷つけてしまうかもしれない」
どれも、親を大切に思うからこそ生まれる気持ちです。後ろめたいことなど、ひとつもありません。むしろ、そんなふうに相手の気持ちを想像できるあなただからこそ、いざ話せたとき、きっと温かい時間になるはずです。
なぜ終活の話が切り出しにくいのかという気持ちを整理しながら、自然に話を始めやすいタイミングや声かけのヒントをお伝えしていきます。
三つの声が教えてくれること
Aさんは50代の女性です。
父親が突然倒れたとき、彼女は何も聞いていなかったことに気づきました。お葬式はどうしたいのか。お墓はどこにするのか。延命治療は望むのか。意識の戻らない父の傍らで、家族だけで全てを決めなければならなくなりました。
「もっと早く、話しておけばよかった」
その言葉を、彼女は今でも胸の中で繰り返しています。
Bさんは40代の男性です。
お正月に実家へ帰ったとき、お墓参りのあとに思い切って言ってみました。
「最近、終活って言葉よく聞くけど、どう思う?」
軽い一言のつもりでした。ところが父は、少し間を置いてから、こう言ったのです。
「実は、ずっと考えていたんだ」
それから二人は、2時間ほど話し込みました。帰り道、Bさんはもっと早く聞けばよかった、話せてよかったと思ったそうです。
Cさんは60代の女性です。
ある日、母が友人のお葬式から帰ってきました。夕食の支度をしながら、母はぽつりと言いました。
「私のときは、こうしてほしいんだけどね」
向こうから話してくれることもあります。Cさんはお母さんの希望を聞くことができ、お母さんの意向に沿った供養の方法が分かったようです。
どちらかが一歩踏み出せば、実はスムーズに話が進むこともあります。「話してよかった」「もっと早く話せばよかった」という声は、終活相談の現場でもよく聞かれます。
話しやすいタイミングは、日常の中にある

① お盆・お正月など、家族が集まるとき
帰省して家族でゆっくり過ごす時間は、終活の話を切り出す絶好のチャンスです。普段言えないことも話しやすくなります。お墓参りのあとなど、自然と「死」や「先祖」に意識が向くタイミングも活用してみましょう。
② 身近な人の葬儀・法事のあと
ご近所の方や親戚の葬儀、法事のあとは、「人の死」がリアルに感じられる時間です。「○○さんのご家族は大変だったね」「うちはどうしようか」という流れで、自然に終活の話につなげることができます。
③ 自分自身が健康診断を受けたとき
「私も健診で少し引っかかってね。そういえば、もしものときのこと、ちゃんと考えておかないといけないよね」と、自分ごとの話として入るのも有効です。親だけの問題ではなく、家族みんなで考えるテーマとして話すことで、相手も受け入れやすくなります。
言葉ひとつで、伝わり方は変わる
同じ内容でも、言い方一つで受け取り方が大きく変わります。

ポイントは、「あなたのことが心配だから」という気持ちを伝えることと、一緒に考えるスタンスで話すことです。
「あなたに早く死んでほしい」のではなく、「大切なあなたのことを、きちんと知っておきたい」というメッセージが伝われば、親御さんも心を開いてくれるはずです。
まず「話すこと」から始めよう
終活は、決して暗いテーマではありません。むしろ、大切な家族と人生について語り合う、かけがえない時間です。
完璧に準備してから話そうとしなくて大丈夫。「どう思う?」のひと言から始めるだけでいいのです。
もし「どこから手をつければいいか分からない」「専門家に相談したい」という場合は、ぜひまるっと終活大分支援協会にお気軽にご相談ください。大分の地域に根ざしたスタッフが、あなたと家族に寄り添いながらサポートいたします。
まるっと終活大分支援協会
大分県大分市を中心に、終活・墓じまい・海洋散骨・グリーフケアなど幅広いサポートを行っています。


