身寄りのいない人の遺骨の行方【大分県大分市の場合】終活のプロが解説 - 大分で海洋散骨 一般社団法人まるっと終活大分支援協会

身寄りのいない人の遺骨の行方【大分県大分市の場合】終活のプロが解説

こんにちは。一般社団法人まるっと終活大分支援協会の木原です。

当協会は大分市を中心に活動する有志の団体で、墓じまい、海洋散骨、仏壇処分、高齢者施設のご紹介などを通じて、「終活」の分野で地域の皆様を支援しています。日々地域の終活相談に携わる中で、様々なご相談をいただきますが、ここ数年で急増しているのが「おひとり様」の終活に関するご相談です。

この記事では、大分市で身寄りのいない方が亡くなった場合、遺骨がどうなるのかを、実際の制度に基づいて具体的に解説します。ご自身やご家族の終活を考えるうえで、ぜひ参考にしてください。

増えている「おひとり様」の終活相談

「おひとり様」と聞くと、身寄りが全くいない人を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし実際には、厳密な意味で身寄りが誰もいないという方は少数です。多くの場合、未婚であったり子供がいなかったりしても、兄弟姉妹や甥・姪といった身内は存在します。

問題はここにあります。たとえ兄弟が高齢者施設の身元保証人・身元引受人になっていたとしても、その兄弟自身もすでに高齢者であることが少なくありません。さらに、その兄弟が県外に住んでいる、認知症を患っている、あるいは自身も施設や病院に入院しているといったケースが年々増えています。つまり「身内はいるが、実質的に頼れる人がいない」という状態が、大分市内でも珍しくなくなっているのです。

大分市で頼れる身寄りがいない場合、どうなるのか

では、そうした「おひとり様」が大分市内で亡くなった場合、その後の対応は誰が行うのでしょうか。

答えは「行政」です。大分市の場合、この役割を担う担当窓口は大分市保健所の衛生課になります。

具体的な流れを、実際にありがちなケースで説明します。ある高齢のおひとり様が、施設や病院で亡くなったとします。この方の身寄りは県外に住む高齢の兄で、すでに認知症を患っていました。施設側としても、緊急時に頼れる相手が見つからない状況です。

このような場合、大分市保健所の衛生課が、判明している身寄りに対して電話で確認を行います。確認内容は主に次の2点です。

  1. 本人を火葬してよいかどうかの意思確認
  2. 火葬までにかかる費用の負担、および遺骨の引き取りについての意向確認

身元が見つからない場合の費用負担と収骨

身寄りが見つからない、あるいは対応が困難な場合は、市税によって火葬までの費用(直葬費用および火葬代金)が支払われます。費用の心配で火葬自体が滞るということはなく、行政が最低限の対応を行う仕組みになっています。

そして、収骨(遺骨を骨壺に収めること)についても、きちんと対応されます。収骨は葬儀社に依頼して実施されます。「身寄りがいないから遺骨も放置される」というわけではなく、一定の手続きに沿って丁寧に扱われるという点は、知っておいていただきたいポイントです。

収骨した遺骨は3年間(実質5年間)保管される

収骨された遺骨は骨壺に納められ、大分市営の納骨堂で保管されます。保管期間は原則3年間ですが、実質的には5年間まで保管される運用となっています。

なぜこれほど長く保管するのかというと、後になって親族が見つかり、遺骨の引き取りを希望するケースに備えるためです。一度は連絡が取れなかった、あるいは対応が難しかった身寄りが、時間の経過とともに事情が変わり、遺骨を引き取りたいと申し出ることもあります。そうした万が一の申し出にいつでも対応できるよう、大分市では地上の市営納骨堂で一定期間、遺骨を保管しているのです。

5年経過後、遺骨はどうなるのか

保管期間である5年が経過すると、遺骨は骨壺から収納袋へと移し替えられ、納骨堂の地下の部屋へ移動・収蔵されます。

この段階に至ると、遺骨の返還は不可となります。つまり、5年以内であれば親族への返還の可能性が残されていますが、それを過ぎると個別に取り出すことができなくなり、他の方の遺骨とともに合祀される形になるということです。

大分市における、身寄りのいない方の遺骨の取り扱いは、以上のような流れになっています。

自治体によって対応は異なります

ここで重要な注意点があります。今回ご紹介した内容は、あくまで大分県大分市の場合の対応です。保管期間や費用の扱い、担当窓口などは自治体によって異なります。大分市以外にお住まいの方や、ご家族が別の自治体に住んでいる方は、必ずお住まいの市区町村の担当窓口に直接ご確認いただくことをおすすめします。

おひとり様の終活、今からできる備えとは

今回のケースからわかるのは、「身内がいるから大丈夫」とは限らないという現実です。兄弟や甥・姪がいても、高齢化や病気、遠方居住などの事情で、いざという時に対応してもらえないケースは今後さらに増えていくと考えられます。

だからこそ、元気なうちからの終活の準備が重要になります。具体的には、次のような備えが考えられます。

  • 身元保証・身元引受を代行してくれる団体やサービスの検討
  • 遺骨の行き先(お墓、納骨堂、海洋散骨など)を事前に決めておくこと
  • 判断能力があるうちに、死後事務委任契約で意思表示をしておくこと
  • 仏壇や遺品の整理方針を家族や支援団体と共有しておくこと

一般社団法人まるっと終活大分支援協会では、大分市を中心に、墓じまい・海洋散骨・仏壇処分・高齢者施設のご紹介など、終活に関するあらゆるご相談を承っています。「自分が亡くなった後、遺骨がどうなるか不安」「身寄りに迷惑をかけたくない」といったお悩みをお持ちの方は、お一人で抱え込まず、ぜひ一度当協会までお気軽にご相談ください。大分市での終活の第一歩を、私たちが丁寧にサポートいたします。

大分県で活動する有志の団体。大分で海洋散骨、自然葬の第一人者
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