まるっと終活大分支援協会には、相続に関するさまざまなご相談をいただきます。今回ご紹介するのは、同性のパートナーを亡くされた50代の女性のエピソードです。
長年支え合った同性のパートナーが急逝
今回ご相談いただいたNさんには、10年以上連れ添った同性のパートナーAさんがいました。Aさん名義のマンションに同居し、愛犬のトイプードルを子どものように可愛がり、幸せな生活を送っていました。
しかし体調を崩したAさんにガンが見つかったことで、生活が一変。余命数ヶ月とわかり、闘病の末に亡くなってしまったのです。
遺言書はなく、相続人はAさんの父親のみ
急な出来事で、Nさんは途方に暮れてしまったそうです。Aさんも50代で、遺言書は残していなかったということ。Aさんにはきょうだいはおらず、母親も亡くなっていたため、相続人はAさんの父親のみ。Nさんには、愛犬のトイプードルとともに、Aさんと暮らしたマンションに住み続けたいという希望があり、当協会に相談に来られました。
父親はマンションを贈与することを快諾
幸いなことに、Aさんのお父さんは、NさんとAさんの関係を理解し、Nさんにマンションの権利を贈与することを快諾してくれました。Nさんは、愛犬とともに、Aさんとの思い出が詰まったマンションで暮らし続けています。
複雑なパートナー関係の場合は、遺言書を準備しておきましょう。
今回のケースでは、Aさんのお父さんの理解を得ることができ、Nさんの願いが叶えられました。しかし、LGBTQなど、パートナー関係に事情があったり、内縁関係の場合、トラブルに発展することもあります。
万が一に備えて、準備をしておくことは大切です。まだ若いからといって楽観視せず、遺言書の作成を検討してみてください。
終活や相続、墓じまい、海洋散骨のご依頼は当協会まで
終活は、自分の人生を前向きに考え、残りの時間を豊かにするための準備です。タイミングを逃さず、少しずつ取り組むことで、心に余裕を持ちながら未来を迎えられるでしょう。
「いつかやろう」と思っている方は、今日から一歩を踏み出してみませんか?終活は、あなた自身と大切な人々の未来へのプレゼントになるはずです。
人生100年時代、元気なうちにご自身の老後や死後のことについても考えておくことが大切なのです。そして、終活で重要なのが、お墓と供養の問題です。近ごろは、墓じまいに着手する方も増えています。また、自然や環境、遺族にも優しい海洋散骨を検討する方も増えています。
墓じまいや海洋散骨についての相談は当協会にお気軽にお問合せください。