まるっと終活大分支援協会には、終活にまつわる様々なご相談やお問い合わせをいただきます。近ごろ特に増えているのが、「墓じまい」関する問い合わせやご質問です。「墓じまい」となると、心の整理も必要です。古いお墓だと、お墓の下にどなたが眠っているのか分からない場合もあります。ただ、多くの手続きを経てでも「墓じまいをしたい」と考える方に共通しているのが、「子どもや後継者たちに負担を残したくない」という思いです。そこで今回は、７０代の女性が「墓じまい」に取り組んだ事例をご紹介します。お墓に関する手続きは、元気なうちに考えて、行動に移しておくことが重要です。ぜひ参考にしてみてください。

古いお墓には、どなたが埋葬されているのかも分からない

私は７０代で、竹田市でひとり暮らしをしています。

息子は50代で、大分市内で1人暮らしをしています。現在独身なので、もしかしたらこのまま結婚しないかもしれません。

そこで気がかりなのが、私が管理しているお墓の問題です。このお墓は、地域の人たちが昔から利用している地域墓です。

古いお墓で、私の主人、主人の両親が埋葬されているのは知っています。

このお墓は、遺骨を納める納骨室はなく、石の墓標だけです。

主人と主人の両親は火葬のあとに、遺骨を骨つぼに入れ、石の墓標の下の土を掘って骨つぼごと埋めたことは記憶していますが…。それ以前のことは、私も聞かされていないのです。

この古いお墓を息子に継承させると、後々息子の負担になるのではないかと感じ、墓じまいを決意しました。

いずれ誰かがするのなら、私の代で墓じまい

墓じまいの際、墓標の下の土を掘ってみたら、３人の土葬した遺骨が発見されました。　

主人と、主人の両親と、あわせて6人の遺骨は海洋散骨していただきました。土葬した遺骨は再火葬して粉骨が必要ですが、まるっと終活大分支援協会では、海洋散骨についても丁寧にアドバイスしていただき、安心してお任せすることができました。

そしてこの機会に、お寺も離壇しました。

ただ、仏壇は残しています。私が生きている限り、毎日のお勤めであるお経は続けていこうと思っています。

私が亡くなった後の仏壇じまいと、私自身の海洋散骨は息子に託しています。

お墓やお寺とのお付き合い、仏壇の維持は、後が続かないことが分かっています。だからこれは、私なりの子供孝行です。「いつか誰かが、墓じまいをしなければいけない」とは思っていました。それならば、「私の代で、墓じまい」です。

終活や相続、墓じまい、海洋散骨のご依頼は当協会まで

今回は70代の女性が決断した「墓じまい」に関するエピソードをご紹介しました。

ただこのように、現実問題として終活に取り組んでいる方は、実は稀です。多くの方は、「まだ先で大丈夫」と考えているようです。ただ、「いつかやればいい」と先延ばしにすると、あなたの意思が実現できなかったり、思わぬトラブルに発展することもあるのです。人生100年時代、元気なうちにご自身の老後や死後のことについても考えておくことが大切です。終活で重要なのが、お墓と供養の問題です。近ごろは、墓じまいに着手する方も増えています。また、自然や環境、遺族にも優しい海洋散骨を検討する方も増えています。

墓じまいや海洋散骨についての相談は当協会にお気軽にお問合せください。