まるっと終活大分支援協会には、終活や相続、供養にまつわる様々なご相談やお問い合わせをいただきます。おひとり様の方は、自分の死後や相続について心配を抱えている方も多くいらっしゃいます。今回は、60代男性のエピソードをご紹介します。老後や死後のことについては、元気なうちに考えて、行動に移しておくことが重要です。ぜひ参考にしてみてください。
子どもはいない“おひとり様”
40代で離婚し、子どももいません。世間的には「おひとり様」と言われる立場ですが、10年以上の付き合いになる“内縁の妻”がいます。
彼女にも離婚歴があり、出会った当初は息子さんが中学生だったため、入籍はせずにお付き合いを続けてきました。彼女の息子さんもすでに成人し、独立したので、現在は彼女と同居しています。
数日間の入院を支えてくれた“内縁の妻”
50代後半で、健康診断の検査で異常が見つかり、数日間検査入院することになりました。わたしは両親をがんで亡くしているため、自分の体調管理には十分気を付けてきたつもりです。数日間とはいえ入院することになり、気持ちが落ち込んでしまいました。検査結果が出るまでは、不安な日々が続きました。そんな毎日を支えてくれたのも、内縁の妻です。彼女は元来明るい性格だということもあり、本当に助けてもらいました。
内縁関係を続けたいが、財産は相続してほしい
さまざまなしがらみもあり、彼女とは入籍せず、このまま内縁関係を続けていくつもりです。ただ、私も60代になり、今後のことが心配になってきました。
私には兄がおりますが、すでに亡くなっています。私が亡くなったあとの相続人は、兄の娘ということになりますが、その姪とも兄の葬儀で顔を合わせたきりで、その後は交流もありません。
遺贈の場合は、相手方の了承を得ておくのがポイント
そろそろ終活を始めようと思い立ち、まるっと終活大分支援協会に相談しました。
私のケースでは、婚姻関係にない“内縁の妻”は法定相続人とは認められないそうです。そして、法定相続人は姪であるということです。この状況の中で、私が亡くなった後に内縁の妻に財産を譲るためには、遺言書を作成して遺贈の意思を記しておくことが必要だとアドバイスをいただきました。また、内縁の妻に私の意思を伝えておくこともポイントだと聞きました。
まるっと終活大分支援協会に相談したことで、漠然とした不安が晴れました。これからも健康には気を付けながら、できるだけ長く、人生を謳歌したいと考えています。
今回の相談で、海洋散骨にも興味を持ち、「そんな選択肢もありだね」と彼女と話し合っています。
墓じまいや海洋散骨のご依頼は当協会まで
今回ご紹介したのは、離婚を経験し、現在は内縁関係の方と人生を謳歌している60代男性のエピソードでした。ご自身で築いてきた財産を、どのように分けたいかを記すのが遺言書です。ご自身の状況によって、終活の道筋はそれぞれです。終活についての相談は当協会にお気軽にお問合せください。