関東からの依頼でした。大分で生まれ大分で育った故人。若い頃に上京して身を立てたそうです。東京で結婚して、子供を育て家庭を築きました。代行海洋散骨を依頼されたのは娘さんでした。
お父さんが亡くなってすぐに相談を受けました。お父さんはずっと大分に帰りたいと言っていたそうです。「ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの」という望郷の詩句として名高い室生犀星の歌を思い出しました。依頼者は、お父さんの願いをはやく叶えてあげたかったのでしょうね。
生まれ育った故郷を離れて暮らす人々にとって、「故郷」とはいつか帰りたい憧れの場所なのかもしれませんね。