「主人の遺骨を、海洋散骨していただきたいのですが」
ある日、大分県津久見市にお住まいの70代の奥様から、ご相談の電話がありました。ご主人を亡くし、火葬を終えたばかりで、ご遺骨はご自宅にあるとのことでした。お盆まではご主人と一緒に過ごしていただき、その後、私たちのもとへご遺骨を送っていただくことになりました。
海洋散骨を選んでも、すべての遺骨を手放す必要はあるのでしょうか
後日、奥様から再びお電話がありました。今度は、メモリアルボックスとミニ骨壺についてのご相談でした。
「すべてを散骨するのではなく、少しだけ手元に残しておきたい」
ご主人を自然へ還してあげたい。しかし、少しだけそばにいてほしい。奥様は、ご遺骨の一部を手元供養として残し、一部を海へ還すことを選ばれました。海洋散骨を希望しても、すべてのご遺骨を散骨する必要はありません。一部をミニ骨壺などに納め、自宅で供養を続ける「分骨」という方法もあります。
ご遺骨と一緒に届いた一通の手紙

お盆が過ぎ、ご主人のご遺骨が届きました。箱の中には、奥様が書かれた手紙が添えられていました。
「散骨式を執り行って下さい。ありがとうございます。」
手紙には、散骨のお願いだけでなく、ご主人を突然亡くした日のこと、ご家族のこと、これからの供養について考えていることが綴られていました。奥様はご自身の身体にも不自由なところがあり、息子さんにも身体の不自由があるそうです。そして、奥様も息子さんも、いつか自分たちのときが来たら海洋散骨を希望していると書かれていました。
今回の散骨は、ご主人を見送るだけでなく、「家族のこれから」を考えたうえでの選択でもあったのです。
悪天候の合間に代行海洋散骨を執り行いました

ご遺骨をお預かりしたあと、天候の悪い日が続きました。海洋散骨は、風や波を確認し、安全に出航できる日を選ぶ必要があります。私たちは海の状態を確認し、天候が落ち着いた日に、ご家族に代わって海洋散骨を執り行いました。
奥様から届いた手紙には、ご主人への深い想いが綴られていました。そのお気持ちを受け取り、お見送りの様子を知っていただけるよう、散骨当日の写真を撮影してお送りしました。
ご家族が乗船しない代行海洋散骨だからこそ、「どのような海で、どのように見送られたのか」をお伝えすることは大切だと考えています。
遺骨を手放すことと、故人を忘れることは違います
海へ散骨しても、ご主人との関係や思い出がなくなるわけではありません。写真に話しかける、ミニ骨壺に手を合わせる、海を眺めながら近況を報告する。そのような供養も続けられます。大切なのは、遺骨の行き先だけでなく、故人をどのように想い続けていくかです。
まとめ|海洋散骨と手元供養は併用できます
今回、奥様はご主人のご遺骨の一部を手元に残し、残りを海へ還しました。
「自然へ還したい」と「そばにいてほしい」という二つの気持ちは、決して矛盾しません。すべてを一度に手放さず、ご自身に合った方法と時期を選んでもよいのです。大切なのは、ご本人とご家族が納得でき、無理なく続けられる供養を選ぶことです。
海洋散骨と手元供養のよくある質問
Q1.すべての遺骨を散骨する必要がありますか?
いいえ。一部を海へ散骨し、残りをミニ骨壺などに納めて自宅で供養できます。迷っている場合は、粉骨や散骨の前にご相談ください。
Q2.手元に残した遺骨を、あとから散骨できますか?
はい。自宅で供養したあと、数年後に散骨することもできます。ご遺骨の状態によっては乾燥や粉骨が必要になるため、事前に確認しましょう。
Q3.家族が乗船できなくても依頼できますか?
はい。代行海洋散骨では、ご家族に代わってスタッフが散骨を執り行います。高齢、身体の事情、遠方にお住まいなどで乗船が難しい方もご相談いただけます。
Q4.散骨当日の様子を確認できますか?
当協会では、代行海洋散骨の様子を写真に残し、ご希望のご家族へお送りしています。詳しくはお申し込み時にご確認ください。
大分県で海洋散骨をご検討の方へ
一般社団法人まるっと終活大分支援協会では、大分県の別府湾を中心に、代行海洋散骨と、ご家族が乗船するお見送り海洋散骨を承っています。
「すべて散骨するか迷っている」「一部を手元に残したい」「船に乗ることが難しい」といったお悩みも、まずはお聞かせください。お気持ちとご事情を伺いながら、ご家族に合った供養の方法を一緒に考えます。大分県で海洋散骨や手元供養をご検討の方は、お気軽にご相談ください。


