故郷から離れて両親のこれからを想う/海洋散骨(大分県出身・東京在住50歳 会… - 大分で海洋散骨 一般社団法人まるっと終活大分支援協会

故郷から離れて両親のこれからを想う/海洋散骨(大分県出身・東京在住50歳 会…

私は、高校を卒業してから、大分県を離れてずっと県外で働いています。

現在は東京で妻、子供らと暮していて、この先もずっと東京で暮らしていくつもりでいます。

「実家がある大分県に戻ってこないのか?」と知人に聞かれることも、これまで度々ありました。

しかし、仕事が生活の基準になってしまった今となっては、今の暮らし方を変えて大分県に戻ろうという気にはなかなかなれません。

本当は、両親のためにもそうした方が良いとは思っているのですがね。

信号を渡るスーツを着たサラリーマンたち

老齢になった両親の身が気がかりで

私の父は現在80歳。母は75歳になります。

「自分の両親はずっと元気でいる」とどこか思い込みたい自分がいました。ただ、家庭を持ち、子どもを育てて、気が付けば50歳になり…。自分でも「歳を取ったな」と感じるくらいですから、両親が老いていくのは当たり前ですよね。

最近、父が肺炎を起こして以来、入退院をくり返しています。

80歳にもなると、それまでいくら元気に過ごしてきたといっても、病気の直りはやはり私たちよりもずっと良くありません。

「老々介護」というらしいですが、入院している間はずっと、母が看病や身の回りの世話をしています。今はまだ、母がお世話のできる状態ですから、それが何よりなのですが。

この先、父がずっと床に伏せったり、母が体調を崩してしまうことがあったら…と、老い先両親の心配が現実的なものになってきたと感じるようになりました。

両親のこれからに対する不安

老人夫婦が庭の作業をしている様子

実家には両親が2人で住んでいます。家墓もあり、手入れや掃除、管理がどのようになっているのか、コロナ渦で実家に戻れていない身としてはやはり気がかりです。

とはいっても、私の日常生活はやはり東京が基準です。家も購入し、子どもたちもずっと東京で育ち、大分県に戻って生活をするのは私にとって現実的ではありません。

両親を東京に呼ぶことも考えましたが、両親が守ってきた家やお墓、近所の人や暮らした環境を、今さら変えようとは思えないでしょう。

どうにもならない不安ばかりを感じて、前向きな解決策はないものかと悩む日々が続いていました。

父母の将来を「自然に委ねる」という方法

両親が大分県を離れられないのと同じように、私も将来を東京で過ごしていくのがベストだと思っています。

今の生活を変えないまま、両親も自分も納得のいく将来はないものか…。そう思っていた時、大分県の知人から「自然葬」の話を聞きました。

詳しく聞くと、別府湾で海洋散骨をしてくれる、そして先祖のお墓の中にある骨壺も散骨してくれるということでした。

生きている間に一緒に生活することが、家族として大事だとは思っています。ただ、地方で生まれ育った場所があり、その土地に戻らない決意をした以上は、将来に向けて未来永劫、安心して両親が大分県に居続ける方法を選ぶのが良いと思うようになりました。

これで、東京に住むことも、両親への想いも遂げられるような気持ちになりました。

これから、両親と具体的に、海洋散骨について前向きに話し合って行こうと思います。

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