
「葬儀は多くの人を呼んで盛大に行うもの」
かつては、それが当たり前でした。
しかし近年、「家族葬」「一日葬」「直葬(火葬のみ)」など、小規模な葬儀を選ぶ方が急速に増えています。
大分県内でも、葬儀社への相談内容は変化しており、「できるだけ静かに」「身内だけで」という声が目立つようになりました。
では、なぜ今、小規模の葬儀が選ばれているのでしょうか。
1.高齢化と人間関係の変化
高齢になるにつれ、
- 親しい友人や知人がすでに亡くなっている
- 地域のつながりが昔ほど強くない
- 子ども世代が県外に住んでいる
といった事情を抱える方が増えています。
「呼びたい人があまりいない」
「無理に人を集める必要はない」
こうした現実から、身内中心の葬儀が自然な選択になってきました。
2.経済的な負担を減らしたいという思い
葬儀費用は決して安くありません。
一般葬では100万円を超えることもあり、
「残された家族に金銭的な負担をかけたくない」と考える方が増えています。
特に年金生活のご夫婦や、お子さんが少ないご家庭では、
無理のない葬儀規模を選ぶという判断が一般的になっています。
3.「自分らしい最期」を重視する価値観の広がり
近年は終活という言葉も定着し、
- 盛大な葬儀より、静かに見送ってほしい
- 形式よりも、家族の気持ちを大切にしたい
と考える方が増えました。
「家族だけで十分」
「宗教や形式にはこだわらない」
こうした価値観の変化が、小規模葬儀を選ぶ理由になっています。
4.コロナ禍をきっかけとした意識の変化
新型コロナウイルスの影響で、
- 人を集めない葬儀
- 最低限の儀式
が一時的に当たり前になりました。
その経験を通じて、
「小さくても、きちんとお別れはできる」
「元に戻す必要はない」
と感じた方が多く、小規模葬儀が定着した側面もあります。
5.葬儀の形が多様化した現代だからこそ、希望のスタイルを選べる
現在は、
- 家族葬
- 一日葬
- 直葬
- お別れ会のみ
など、葬儀の選択肢が大きく広がっています。
その一方で、
本人の希望が家族に伝わっていないというケースも少なくありません。
「本人は簡単でいいと思っていたのに、家族は迷ってしまった」
「どこまで簡略化していいのか分からず、結果的に負担が増えた」
こうした事態を防ぐためにも、
希望する葬儀の形がある場合は、エンディングノートなどにきちんと記しておくことが大切です。
終活や相続、墓じまい、海洋散骨のご依頼は当協会まで
小規模の葬儀は「簡素」ではなく、その人らしさを大切にできる葬儀とも言えます。
ただし、想いを伝えなければ、残された家族は判断に悩み、精神的な負担を抱えることになります。
エンディングノートに「家族葬を希望」「直葬でも構わない」
と一言書いておくだけでも、家族の気持ちは大きく救われます。
葬儀の形も、相続や終活と同じく、
元気なうちに備えておくことが、家族への思いやりなのです。
そのほか、終活についてお悩みがあれば、当協会にお気軽にお問合せください。ご本人やご家族の気持ちに寄り添った終活の形をご提案します。

