近年、大分でも「お墓を持たない選択」をする方が増えています。墓じまいを行い、その後に海洋散骨で自然へ還す——この選択は、経済的負担や将来の管理の不安を解消できる一方で、後になって「やっぱり…」と感じる方がいるのも事実です。
今回は、散骨を選んだ方が感じた後悔の事例と、後悔しないための準備についてご紹介します。
よくある散骨後の後悔
- 「形」が残らない寂しさ
海洋散骨ではお墓や納骨堂のように物理的な供養の場所がありません。散骨後、「お参りする場所がないこと」に寂しさを感じる方もいます。 - 親族との意見の食い違い
本人や近しい家族は納得していても、親戚や兄弟から「なぜ散骨なのか」と理解を得られない場合があります。「罰当たりだ」と後から批判され、心を痛めるケースも少なくありません。
海洋散骨（お墓を持たない選択）、もしくは墓じまいなど全てを自然に還す選択で後悔するケースは大きく２つに別れます。
後悔しないためのポイント
１．家族・親族と事前に十分な話し合いをする
「自分が亡くなったら散骨で」と一方的に決めるのではなく、家族や親戚の気持ちも聞くことが大切です。そして、お墓の歴史や文化の意味、昔ながらの「形代（カタシロ）文化」選択をする理由を説明して理解してもらいましょう。
※形代文化とは・…かつて日本では、亡くなった人は火葬ではなく土葬が主流でした。遺体を土に埋め、すべてを自然へ還すことが基本。遺骨や遺骸を長く残す習慣はなく、物理的な「お墓」も必ずしも必要とされませんでした。遺骨の代わりに供養の中心となったのが、家の中の仏壇や位牌です。これらは、亡き人の魂を形にして祀る「形代（カタシロ）」と呼ばれる文化に由来します。形代とは、亡くなった人や神霊の依り代となる象徴的な存在で、紙や木で作られることもありました。つまり、供養の対象は「魂を宿した形代」であり、遺骨ではなかったのです。
海洋散骨後の供養方法も考えておく
お墓はなくても、写真や位牌など、自宅で思いを寄せられる形を残すのも有効です。
2．親戚や兄弟に反対された場合
形代文化やお墓の歴史を説明しても、それでも身内から「罰当たりな」と言われてしまった場合は、あなたの代わりにその方にお墓を引き継いでもらうことも選択肢の１つなのかも知れません。いつか誰かが墓じまいをしなければならないとしたなら、その方に引き継いでもらい、次の代に託す選択でもいいでしょう。
大分で墓じまいから海洋散骨までサポート
まるっと終活大分では、墓じまいから海洋散骨、そして散骨前後の供養まで一貫してサポートしています。
特に「後悔しない散骨」のために、以下の点を重視しています。
- 閉眼供養や遺骨整理の丁寧な進行
- 家族の意向を尊重した日程と骨葬の提案
- 海洋散骨後のメモリアル作成サポート
散骨は、ただ遺骨を海に還すだけではなく、残された人が心から納得し、前を向けるための儀式でもあります。
大分で墓じまいや海洋散骨をお考えの方へ
「やって良かった」と思える散骨にするため、事前の準備と心構えは欠かせません。
まずはお気軽に、まるっと終活大分までご相談ください。
