【断られたお墓、託した海——豊後高田市の男性が選んだ代行海洋散骨】 - 大分で海洋散骨 一般社団法人まるっと終活大分支援協会

【断られたお墓、託した海——豊後高田市の男性が選んだ代行海洋散骨】

「母を海に還したい」——そう語って当協会を訪れたのは、豊後高田市在住の60代の男性でした。

ご本人は独身で、これまで母と二人三脚の人生を歩んできたといいます。

「母が亡くなったのは2年前。遺骨は部屋に置いたままでした……」

その方は静かに、けれど丁寧に話してくださいました。


■ 豊後高田市から1時間かけて

「自分で車を運転して来ました。ここのことはテレビで見て知っていたんです」

ご相談のきっかけは、当協会のテレビ放送でした。何度も録画を見返し、心が引き寄せられるようにして、遺骨を大切に包み持参されました。


■ 「本家の墓には、もう入れないと言われた」

母の遺骨は母方の本家の墓にお願いしたかった。けれど——

「もう骨壺を納めるスペースがない、と本家から断られました」

その上、「今後、墓を継ぐ人がいないなら難しい」とまで。

現実的な事情ではあるけれど、息子にとっては“母の居場所”を否定されたようで、辛い言葉でした。


■ 墓がなければ、海がある

「母は海が好きだった。夕日を見るのが好きで、昔よく一緒にドライブしました」

その記憶が、テレビで見た海洋散骨の映像と重なった瞬間、「これだ」と確信したそうです。


■ 代行海洋散骨という選択

体力面の不安から船には乗らず、代行での海洋散骨を希望されました。

「きちんとやっていただけるなら、それで十分。母も喜んでくれると思います」

当協会では、粉骨・散骨の一連の作業を丁寧に行い、後日証明書をお渡ししています。


■ “お墓がない”からこそ、自由な供養

「お墓がないって言うと、心配される。でも、自分の気持ちに正直でいたいんです」

この言葉には、現代の供養観が詰まっています。お墓がないからといって、愛がないわけではありません。むしろ、自由な供養だからこそ深い想いを込めることができるのです。


■ 海という新しい“祈りの場所”

「今度、散骨した海を見に行こうと思ってます。またあの夕日が見られるかな」

お墓ではない、でも祈れる場所。

それが“海に還す”という選択です。


このように、墓じまいや仏壇処分だけでなく、「供養の最終地点」としての海洋散骨を選ぶ方が、いま大分県内でも増えています。

▶ 海洋散骨のご相談はこちら:

タイトルとURLをコピーしました