「子どもに迷惑をかけたくない」親の想いが導いた、新しい供養のかたち「墓じまい… - 大分で海洋散骨 一般社団法人まるっと終活大分支援協会

「子どもに迷惑をかけたくない」親の想いが導いた、新しい供養のかたち「墓じまい…

墓を継げない時代、新しく墓を建てれない時代、

「お墓は代々守るもの」。そう信じてきた方も多いことでしょう。 けれど今、時代は大きく変わりつつあります。 子どもたちは仕事や家庭の事情で地元を離れ、地元に頻繁に帰れない人も増えました。 少子高齢化が進み、跡継ぎのいないお墓や、管理されず荒れた無縁墓の問題も深刻化しています。

こうした社会の変化の中で増えているのが「墓じまい」という選択。 そしてその後、自然に還す「海洋散骨」を選ぶ人たちがいます。

そこには、「子どもに負担をかけたくない」という、親世代の「子どもを想う優しさ」があります。

80代のご夫婦が決断した理由

大分県に暮らす80代のご夫婦が、墓じまいを決意しました。 ご主人は長男として生まれ育ち、ご先祖代々のお墓を守ってきました。 しかし、二人の息子さんたちは県外で家庭を持ち、数年に一度しか帰省できません。10年以上会っていない息子もいます。

「このままでは、いずれ無縁墓になってしまう」 「息子たちに墓の管理をさせるのは、あまりにも負担が大きい」 そう感じたご夫婦は、相談を重ね、思い切って墓じまいを決断。

そして選んだのが、遺骨を自然に還す“海洋散骨”という供養のかたちでした。

「最初は、やっぱり少し寂しさがありました。でも、これで本当に安心できました」 と、ご夫婦は口をそろえて話します。心の荷が降りたと言います。

子どもたちにもきちんと説明し、理解を得られたこと。 そして、何より「自分たちで決めた」という確かな実感が、心の安らぎにつながったのです。

遺された人の“困りごと”を減らす選択

親が亡くなったあと、残された子どもたちは葬儀・相続・お墓・家の片づけ……と、さまざまな対応に追われます。

特にお墓の問題は、「どこに納骨するか」「誰が管理するか」「費用は誰が出すのか」など、多くの決断を求められます。

事前に何も決まっていない場合、 「とりあえず一番近くに住む子に負担が集中する」ことも多く、 結果的に家族間で揉めてしまうことさえあります。

だからこそ、生前に自分の意思で「どう供養されたいか」を決めておくことは、 残される家族への最大の優しさでもあるのです。

「形がない」からこそ、心でつながる供養

お墓がなくなることに、罪悪感や不安を抱く方も少なくありません。

でも、よく考えてみてください。 供養とは、「物理的な場所」だけで行うものでしょうか?

仏壇や位牌、あるいは写真の前で手を合わせる。 心の中で語りかけ、思い出す。

それこそが、昔から続く「供養の原点」だったのではないでしょうか。

海洋散骨には、お墓という目に見える場所はありません。 けれど、海という大きな自然の中に故人を還すという選択は、 世界中どこに居ても海を見れば故人に想いを寄せることができます。「お願いごとをしたり、相談事をしたり、近況を報告したり。」とても穏やかで、やさしい祈りのかたちです。

「この場所に眠っている」と思える海。 その海を見つめるたび、自然と手を合わせたくなる。

“形がないからこそ、心に残る供養” それが、海洋散骨の大きな魅力のひとつなのです。

子孫のために

時代が変われば、供養のかたちも変わって当然です。

かつては土葬が当たり前で、やがて火葬が主流となり、 今また、墓じまいと自然葬(海洋散骨)という新しい流れが生まれています。

それは、ただ便利さを求めるものではなく、 「自分の死後に、子どもや孫が困らないように」という、 親世代の深い思いやりから生まれた選択です。

家族に余計な負担を残さない。 それでいて、自分たちも納得のいくお別れのかたちを選びたい。

その答えのひとつが、海洋散骨という供養なのです。

供養とは、“想いを託す行為”

どんな供養のかたちを選ぶかは、人それぞれです。 大切なのは、「自分の想い」と「家族への気づかい」の両方が込められていること。 未来の家族にとって、かけがえのない贈り物になるでしょう。

形にとらわれない供養。 それは、これからの時代にふさわしい、供養のカタチなのかもしれません。

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