まるっと終活大分支援協会には、終活にまつわる様々なご相談やお問い合わせをいただきます。近ごろ特に増えているのが、「墓じまい」関する問い合わせやご質問です。「墓じまい」となると、気持ちの整理も必要になりますし、関係者への説得も大切な作業です。多くの手続きを経てでも「墓じまいをしたい」と考える方に共通しているのが、「子どもや後継者たちに負担を残したくない」という思いです。そこで今回は、墓じまいを決断された、70代女性の事例をご紹介します。お墓に関する手続きは、元気なうちに考えて、行動に移しておくことが重要です。ぜひ参考にしてみてください。
3人の息子たちは県外在住。お墓の管理が気がかりに
私は70代、主人は80代になりました。私たち夫婦には3人の息子たちがいますが、それぞれ県外で結婚し、家庭を築いています。
現在、私たちが管理しているお墓は、主人のお父さんが建立した市営墓地のお墓です。これまでは、私たちが亡くなった後はこのお墓に入り、3人の息子たちに墓守りを託すつもりでした。
けれど、3人の息子たちは、大分には戻ってくる気持ちはないようです。
私たちとしては、いつか生まれ育った大分へ戻り、私たちの側で暮らしてくれたらと願っていましたが…。
息子たちの意志を尊重するのも、親の務めと思い、それぞれの人生を応援したいと思っています。
私たちも終活をする年齢になりましたので、この機会に、墓じまいをすることを決心しました。
遺骨は海洋散骨に。位牌は長男に受け継いでもらうことに。法要はお寺で。
主人の実家のお墓の中には遺骨が4つ入っています。主人の両親と亡くなった主人の兄と姉の遺骨です。
墓じまいをした後は、4つの遺骨は海洋散骨で自然に還しました。
仏壇はそのまま残し、引き続き先祖供養と年忌法要は行っていこうと思います。
今は、お寺さんに自宅に来ていただき、お経を上げていただいています。
いずれ私たちが亡くなった後は、長男に仏壇の位牌を受け継いでもらうことになりました。
長男は千葉市に住んでいます。今お付き合いのある大分市のお寺さんとはその時に離壇して、新たに関東のお寺さんとのお付き合いが始まると思います。位牌があれば、どこにいても供養してもらえると信じています。法要は自宅でなくても、お寺で依頼すれば済むことですから。長男と孫たちに、願いを託します。
終活や相続、墓じまい、海洋散骨のご依頼は当協会まで
今回は70代の女性が決断した「墓じまい」に関するエピソードをご紹介しました。
ただこのように、現実問題として終活に取り組んでいる方は、実は稀です。多くの方は、「まだ先で大丈夫」と考えているようです。ただ、「いつかやればいい」と先延ばしにすると、あなたの意思が実現できなかったり、思わぬトラブルに発展することもあるのです。人生100年時代、元気なうちにご自身の老後や死後のことについても考えておくことが大切です。そして、終活で重要なのが、お墓と供養の問題です。近ごろは、墓じまいに着手する方も増えています。また、自然や環境、遺族にも優しい海洋散骨を検討する方も増えています。
墓じまいや海洋散骨についての相談は当協会にお気軽にお問合せください。