人が亡くなると、必ずといっていいほど遺品整理が必要になります。1人あたり平均4t車2台分の遺品が出ているそうです。その処分費用は平均30万円。モノを大切にする時代の方は、さまざまな思い出の品を所有していることもあり、遺族は遺品整理に苦労し、処分に多額の費用がかかる場合もあります。遺品整理は、亡くなった方の持ち物や思い出の品々を整理する重要なプロセスですが、同時にさまざまな思いや感情が絡み合います。この記事では、遺品整理におけるさまざまな思いと、そのアプローチについて考えてみましょう。
【目次】
遺品に宿る故人の面影
遺品整理をしていると、亡くなった方との思い出がこみ上げてきます。持ち物に触れるたびに、その人の笑顔や声、共に過ごした日々が蘇ります。遺品整理は、感情的な思い出を受け入れ、整理することにもつながります。
また、悲しみや喪失感だけでなく、喜びや感謝の思いが湧き上がってくることもあるでしょう。亡くなった方との素晴らしい瞬間や愛情深い贈り物を思い出すこともあります。これらの喜びの思いも大切にしたいものですね。
時間と手間がかかる選別と保存
遺品整理は、持ち物を選別してどれを保存し、どれを手放すかを決定するプロセスでもあります。持ち物の意味や価値を考え、大切なものを保存し、他のものを寄付や処分することになります。
今は、モノを捨てるにも費用がかかる時代です。モノを大切にする世代の人たちの遺品には、「これ、何のためにとっておいたのだろう?」と首をかしげるようなものもあるかもしれません。また、仏壇など処分に困る遺品もあります。管理が大変な仏壇などは、この機会に今の生活になじむような、コンパクトな形に切り替えるのも良いかもしれません。
心と身体の負担を減らすために
遺品整理は感情的な負担を伴う作業であるため、遺品整理のプロフェッショナルに協力してもらうことも考えましょう。
特に、仏壇じまいなど、簡単には決意できず、心の整理も必要なモノの処分については、専門家に相談しながら進めることが重要です。
自分の遺品整理についても考えておく
ここまでお伝えしてきたように、残された人たちにとって、遺品整理が負担になったり、予定外の出費を要するケースもあります。あなたの遺品整理で、あなたの大切な人たちが困らないように、元気なうちに遺品整理(生前整理)についての死後事務委任契約を結んでおくのも良いでしょう。
死後事務委任契約によって、遺品整理を第三者に委任しておくことで、残された人の手間を省くことができます。
まとめ
遺品整理を行っていると、さまざまな思いが駆け巡ります。遺品整理は、故人との思い出を大切にし、感謝を再確認する機会です。
ただ同時に、遺族が遠方に住んでいたり、遺品整理に時間が割けない場合は、負担になってしまうことも。また、仏壇など簡単に処分できないものの行先について、悩んでいる方もいらっしゃいます。
そのような場合は、終活の専門家に相談することをおすすめします。
当協会では、大分県にお住まいの方の、遺品整理や仏壇じまいに関するお悩みもお聞きしています。お気軽にお問合せください。