なかなか踏み出せずにいた「墓じまい」を終え、心穏やかに
2023年7月、Kさんから墓じまいと海洋散骨のご依頼をいただきました。
ご依頼主のKさんは50代の独身男性。離れて暮らすお母様も高齢になり、お墓の管理が難しくなってきたことなどを理由に、『墓じまい』を検討し始めたそうです。
アクセスが悪く、お参りも維持管理も難しくなってきたお墓
K家のお墓は、山の中の集落にあり、お参りするにもアクセスが大変な場所です。Kさんのお母様さえも、お墓に誰が入っているのか、きちんと把握できていない…という状況でした。
やはり、「墓じまい」となると、一番気になるのはお墓の中のご遺骨のこと。ご遺骨を取り出した後、別の場所にお墓を移設するとなると、お墓の継承問題は後世に受け継がれることになります。ご依頼主のKさんは独身ということもあり、今後のお墓の維持管理の心配もないようにと、海洋散骨を選択されました。
墓じまい当日、山間の集落を訪れました
K家のお墓は、小さな区画の中に一般的な墓石が2つと、小さな墓石が3つ。
まるっと終活支援協会から派遣された僧侶による「閉眼供養(魂抜き)」の後、墓石の下の土中から、2つの骨壺を掘り出しました。
3つの小さなお墓の方は、1つは水子供養だったようで墓石の下を掘っても空でした。そして、残り2つのお墓の土中には、土葬された人骨が2体分埋葬されていました。墓石を撤去したあと、手作業で土を掘り起こし、土葬された人骨を2体分発掘しました。
そしてこれらのご遺骨は再火葬され、後日海洋散骨でご供養いたしました。
「ねばならない」時に行うより、早めの墓じまいがおすすめ
Kさんに、墓じまいと海洋散骨を終えた感想をお聞きしました。
Q.墓じまいを思い立ったきっかけを教えてください
A.母も私も年齢を重ね、アクセスが大変な場所にあるお墓の維持・管理が難しくなったからです。私自身、独身ということもあり、お墓を継承する人がいないので、この機会に、墓じまいをしようということになりました。
Q.当協会を選んだ理由を教えてください
A.海洋散骨という選択肢があったことが決め手ですね。アクセスのよい場所にお墓を移設したとしても、継承者がいない。そうなるとやはり、自然に還すという形で、ご先祖さまを供養したいと思いました。
Q.墓じまいを終えた感想を教えてください
A.「墓じまい」といっても、作業の流れや遺骨をどうするかなど、不明なことも多く、なかなか踏み出せずにいました。ずっと心のどこかに引っかかっていた問題ですから、今回墓じまいを終えて、ひと段落つきました。まるっと終活大分支援協会では、手順や墓じまい後の選択肢についても丁寧にアドバイスしていただき、心穏やかに墓じまいを進めることができました。
Q.今後墓じまいを考えている方にアドバイスをお願いします
A.墓じまいを検討しながらも、なかなか一歩が踏み出せず、月日が過ぎている…という方も多いかと思います。ただ、必要に迫られて墓じまいに着手すると、予算や手順、ご遺骨の行先についても、じっくり検討することができない可能性もあります。「ねばならない」という状況になってからではなく、早めに墓じまいに着手しておくことをおすすめします。
今回は、墓じまいと海洋散骨を行った、Hさんの体験談をご紹介しました。
当協会では、墓じまいや自然葬についての手続きを、まるっとお任せいただけます。
お墓や供養に関するお悩みがあれば、ぜひお問い合わせください。