多くのことを獲得したり、自分の器を広げることを大切にしてきた若いころとは違い、人生後半になると、整理し、手放し、「おしまい」にすることも大切になってきます。そこで今回はシニアにおすすめ3つの「〇〇じまい」というテーマでお話ししたいと思います。
3つの「〇〇じまい」とは、「実家じまい」「墓じまい」「年賀状じまい」です。これらの行動が、シニアの生活を、より豊かで充実したものに変えてくれるかもしれません。
それでは、3つの「〇〇じまい」のメリットについてお伝えしていきます。
【目次】
1. 実家じまいのメリット
「維持するだけで年間〇〇万円⁉」固定費を削減
実家を手放すことで、実家を維持するためにかかっている費用が削減できます。「思い出が詰まった場所だから…」と手放せず、長年にわたって維持・管理を続けている方もいらっしゃいます。この機会に、「実家を手放す」という選択肢も考えてみましょう。
「いつも気になっている」実家の束縛から解放される
庭の手入れや、家の掃除に定期的に通っている方も多くいらっしゃいます。「そろそろ、実家に行って手入れしないと…」と、実家の存在が常に重荷になっていることも…。実家を手放すことで、そういったストレスから解放され、自由な時間が確保できます。
「実家からの卒業!」新たなスタートのチャンス
「実家だから」「思い出の場所だから」と実家に固執することで、あなたの人生のチャンスを狭めてしまっている可能性もあります。実家を手放すことは、本来あなたが求める、希望のライフスタイルを再構築できるチャンスかもしれません。
2. 墓じまいのメリット
「これが私の供養のカタチ!」古い慣習にとらわれない死生観
慣習的に維持・管理してきたお墓も、現代のライフスタイルにはなじまないかもしれません。墓じまいすることで、墓地の維持・管理費用を削減できます。老後の経済的な不安を軽減することもできます。
「子や孫に負担をかけたくない」家族への思いやり
お墓の維持や管理は子や孫の負担になる可能性もあります。あなたの代で墓じまいに着手しておくことで、後世の負担を軽くすることができます。
「自然にかえる」新たなお墓選びを楽しむ
墓じまい後には、自分や家族に合った新たなお墓選びができます。最近は、納骨堂や永代供養、海洋散骨、樹木葬などさまざまな選択肢があります。あなたが望む供養の形を、楽しみながら考えてみましょう。
3. 年賀状じまいのメリット
「環境にやさしい」SDGsに貢献
年賀状をやめることで、紙の使用を削減し、環境への負荷を軽減できます。また、年賀状を保存しているスペースを有効活用できるなど、スッキリとした環境で暮らすことができます。
「季節のあいさつは手軽に」新しいコミュニケーション
年賀状を送る代わりに、ビデオ通話やLINE、SNSなど新しいコミュニケーション手段を活用しましょう。形式としての年賀状ではなく、季節の折に触れて近況を報告し合うことで、より親密な関係が築けるでしょう。
「大切な人について考える」人間関係の整理
年賀状じまいをすることは、これまでの人間関係やお付き合いを見直すきっかけにもなります。自分の葬儀に呼んでほしい人をリストアップしたり、会っておきたい人に連絡をとるのも良いでしょう。自分が亡くなった後の手続きを任せる人がいない…という方は、「死後事務委任契約」を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
3つの「〇〇じまい」は、一見大きな決断のように感じるかもしれませんが、その先には新たな人生の扉が待っています。
人生の終盤、さまざまなことを「おしまい」にしていくことは、あなたの人生を振り返り、これからの生き方を考えるきっかけにもなると思います。シニアの方はぜひ、この3つの「〇〇じまい」に取り組んでみてください。
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