墓じまいとは、既存の墓地を解体または移転し、遺骨を他の場所に移すことを指します。墓じまいの背後にはさまざまな理由がありますが、多くの場合、墓地の維持や管理が困難になったり、家族構成や生活スタイルの変化に対応するための選択です。
一方、海洋散骨とは、火葬された人間の遺骨を海に散布することを指します。これは一般的に環境にやさしく、墓地の維持や管理が必要ないため、墓じまいを検討している人々にとって魅力的な選択肢となります。世界中どこでも繋がっている「海」がお墓になります。
墓じまいを行う際に海洋散骨を選択すると、以下のような利点があります：
維持管理の手間とコスト：海洋散骨は、墓地の場所を確保し、定期的に維持管理する必要がないため、長期的に見て時間と費用を節約できます。
自然との一体感：海洋散骨は、自然への帰還という観念を強く感じさせる方法であり、自然と一体化するという考え方を持つ人々には特に魅力的です。
場所の自由度：遺骨が特定の場所にないため、故人を思い出す場所に制限がありません。海に行けば故人を供養できるわけです。
大分県別府市も、人口の都市部への流出や高齢化、単身家族の増加により、墓じまいの需要が高まっています。
別府市での墓じまい海洋散骨の依頼は、１つの区画に３つのお墓がある両家墓の集まりでした。両家墓とは、親子代々の墓ではなく、自分の家と配偶者の家のお墓など、二世帯の家を一緒に埋葬するお墓を両家墓と言います。（一つの区画に両家のお墓を建てるか、一つの墓石に両家の家名や家紋を入れます。）
お墓を継承する問題は昭和の時代からもあったのです。しかし、現代では、継承する人がいない「少子高齢化時代」「人口減少の時代」です。お墓を継げないのです。
そこで、昔ながらの、遺骨を自然にかえす「自然葬＝海洋散骨」が選択されています。
