新型コロナウイルスの感染防止のため、患者とその家族らの面会制限や禁止が続く中、身内の死に立ち会えなかったり、葬式ができずに「再会した時は遺骨」という社会現象が起きています。
人生の始まりと終わりは『ほんの一瞬』。そのときを迎えるまでに、または死が訪れた時に、自分は何をどうしたいのか。死について考える機会が増えた今、死をカジュアルに語り合うことで注目されているのが「デスカフェ」です。
1999年、スイスの社会学者が妻の死をきっかけに「死について気軽に話し合う場」を作ったのがデスカフェの始まりといわれ、その後世界70か国で開催されるようになりました。
日本でも、都心部を中心に数年前から同イベントが開催されています。
そんな中、実は、大分県大分市でもデスカフェが1月に初開催されました。イベントの反響もあって毎月1度の開催が決まりました。2回目、3回目の開催も満席です。
死は誰にでも訪れます。しかも、それはいつなのかわかりません。誰もがそれを分かっていて、そのための準備が大切なのだと頭では理解できても、なんとなく「縁起でもないから」と避けてしまいがちです。
少子高齢化、単身世帯の増加という社会変化の中、大分県大分市のデスカフェはあえて団地の中にあるコミュニティカフェで開催しています。
昭和40年代以降、高度経済成長の波に乗って大型の公営団地が急増しました。第二次ベビーブームともいわれたこの時期には、核家族化が一気に進んで、集合住宅は着工ラッシュ。そこから40年ほどたった現在では、かつての賑わいもかすみ、人はどんどん減っています。*老老世帯や高齢者のおひとりさま世帯が増え、建物と人、団地全体の高齢化が止まりません。(*老老世帯とは、、、高齢者の暮らしは大きく変わってきています。 かつては、三世代同居が当たり前でしたが、現在では老夫婦のみで暮らす老老世帯が増えています。)
日本は、世界で一番の高齢化社会です。世界中が日本の少子高齢化社会の対応について注目しているいま、私たちは、世代を超えた「交流の場」を作っています。
コミュニティカフェとは?
いろんな世代の人が集まり、交流を持つことが出来る場所、それがコミュニティカフェです。団地の中で様々なイベントを開催して、活気のあるイキイキした場となっています。
そんなコミュニティカフェで、デスカフェは開催されています。世代や職業を問わず、カジュアルに、イキイキと死のことを語り合って、日本でイチバンゆるい「デスカフェ」を目指しています。
みんなでマジメに明るく、本気でカジュアルに”自分や親しい人の死”を語りましょう!!
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