骨葬と自然葬——墓じまいから海洋散骨までの記録 - 大分で海洋散骨 一般社団法人まるっと終活大分支援協会

骨葬と自然葬——墓じまいから海洋散骨までの記録

大分で骨葬と自然葬
大分で骨葬と自然葬

「弟が末期がんで、余命が1ヶ月と言われました。大分にはもう誰もいなくなります。両親と祖父母が眠るお墓も、この機会に片付けたいのです」

大阪在住の70代男性から、まるっと終活大分に届いたお電話から始まった今回のご依頼。
男性は大分市生まれ。高度成長期に大阪へ就職し、そのまま家庭を築かれました。大分には弟が一人残り、両親が建てたお墓を守っていましたが、その弟も病に倒れたのです。お姉さんは東京在住。これから先、お墓を守る人はいなくなります。


大分での墓じまいと閉眼供養

お墓は昭和の時代に建立された立派なものでしたが、寺との付き合いは途絶え、宗派も今では不明。私たちは現地確認を行い、私たちの提携先の僧侶へ閉眼供養を手配しました。お布施は3万円。

納骨室を開けると、両親や祖父母だけでなく、見覚えのない遺骨も含めて合計5柱が納められていました。依頼者は静かにおっしゃいました。
「弟の遺骨も一緒に、海に還してあげたい」


弟さんとの最後の儀式——骨葬

数週間後、弟さんは旅立たれました。生活保護を受けていたため、市の規定で直葬に。通夜も告別式もなく、火葬後の遺骨だけが残ります。

男性は私たちに「粉骨する前に、お経だけでもあげたい」と依頼。
そこで、当協会の事務所で“骨葬”を行いました。お姉さんも東京から駆けつけ、豪華な花に囲まれたご遺骨の前で僧侶が読経。線香の香りに包まれた中、兄姉だけの小さく温かな儀式でした。


夏の大分の海へ——海洋散骨

散骨の日は、真夏の陽光が海面をまぶしく照らしていました。船上からそっとご遺骨を海へ。白い粉が青く深い海に溶けていきます。地球の一部となっていきました。

「これで、みんな一緒になれたな…」
男性の言葉に、お姉さんが静かに応えます。
「海に来れば、また会えるね」

お墓はなくなりましたが、大分の海が新しい“家族の場所”になった瞬間でした。


大分で墓じまいと海洋散骨を考える方へ

このように、お墓を守る人がいなくなったタイミングで「墓じまい」を行い、その後「海洋散骨」で自然に還す選択は、大分でも年々増えています。遠方の方はお墓じまい代行プランもあります。

  • 大分での墓じまいの流れ
  • 閉眼供養の費用や手順
  • 海洋散骨の準備と当日の流れ

まるっと終活大分では、初回相談から散骨当日まで、すべてをワンストップでサポートします。お墓を整理し、海という自然の中に大切な人をお送りしたい方は、ぜひご相談ください。

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