日本人の供養観がいま、大きく変わろうとしています。
「お墓を継ぐ人がいない」「仏壇の引き継ぎができない」「将来のことを考えると、自分の代で終わりにしたい」——こうした声が、大分県でも年々増え続けています。
かつては当たり前だった“家のお墓”と“家の仏壇”という存在。それを守ることが供養であり、家族の責任とされていました。しかし、社会構造やライフスタイルの変化によって、その前提が大きく揺らいでいます。
本特集では、大分県内で多くの方が選び始めている「墓じまい」「仏壇処分」「海洋散骨」について、それぞれの理由と背景、手続きや心の整理の方法を包括的にご紹介します。
■ 第1章:なぜいま“墓じまい”なのか?
大分県内でも少子高齢化と核家族化が進む中、「お墓を守ることができない」「遠方に住む子どもに迷惑をかけたくない」と墓じまいを選ぶ方が急増中です。
墓じまいとは、お墓を撤去し、遺骨を新たな場所へ移す(改葬)か、自然に還す(自然葬)こと。
決して「供養をやめる」ことではなく、時代に合った責任ある“供養の整理”なのです。
さらに、市営墓地が墓じまいを推奨する理由には、景観維持や倒壊リスクの回避、そして多額の撤去・管理費用が公費負担となっている現状もあります。
■ 第2章:仏壇処分というもうひとつの決断
「仏壇も継げないかもしれない」——そんな悩みを抱える60代・70代が増えています。昔ながらの大きな仏壇は、現代の住まいには置きづらく、宗教離れも進む中で“仏壇じまい”を検討する家庭も増加。
仏壇を処分する際には「閉眼供養(魂抜き)」が必要と思われがちですが、実際は気持ちの整理さえできていれば、自分で感謝を込めて手放すという方法も広がっています。
大切なのは「ありがとう」の気持ち。 仏壇処分は、ご先祖との縁を断つ行為ではなく、“次の供養のかたち”へと移るための通過点です。
■ 第3章:海洋散骨という新しい供養
墓じまいをしたあとの遺骨をどうするか——その選択肢として今、急速に広がっているのが「海洋散骨」です。
遺骨を粉骨し、船で海へと還す自然葬の一つで、形式に縛られず、どこにいても故人に手を合わせられる“自由な供養”として注目を集めています。
大分県は豊かな海に囲まれ、海洋散骨には理想的な環境です。地元の海へ還すことで、故人もご家族も“帰る場所”を持ち続けることができます。
■ 供養のかたちは変わっても、“想い”は残る
供養とは、「こうしなければならない」ものではありません。大切なのは、「どう感謝を伝えるか」という気持ちの部分。
お墓を閉じることも、仏壇を手放すことも、散骨を選ぶことも、それぞれの家族が納得して決めたのなら、それは立派な供養です。
■ 相談から始まる新しい供養
私たち一般社団法人まるっと終活大分支援協会では、大分県内で墓じまい・仏壇処分・海洋散骨をトータルでサポートしています。
無料相談を通じて、それぞれのご家族に合った“これからの供養”の形を一緒に考えていきます。
「どうしたらいいか分からない」——その気持ちから、どうぞお話しください。
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