近しい人を亡くす経験は、本当に辛いものです。まるっと終活大分支援協会がお引き受けしている“終活”という分野は、“死”に向き合うことでもあります。そのため、近しい人の死をきっかけに、ご自身の終活について考え、ご相談に来られる方も多いのです。今回ご紹介するのは、ご友人を亡くされた50代の男性のエピソードです。
【目次】
大分で学生時代を過ごしたかけがえのない存在
先日友人を亡くしました。故郷の大分で、ともに学生時代を過ごした悪友です。それぞれ都会でキャリアを築き、会えるのは数年に1度でしたが、折に触れて近況を報告し合い、帰省の際に都合がつけば、酒を酌み交わす仲でした。
お互いに利害や駆け引きもなく、思い出話やバカバカしい話題で大笑いできるのは、かけがえのない関係だったと思います。
そんな彼に、がんが見つかったと聞かされた時は、ショックでした。「治療法もあるから、心配ない。がんばってくる」という言葉に私の方が励まされたような気がします。
治療の効果もあり、仕事に復帰して元気に暮らしていると聞いて安心していたのですが…。
再発し、あまり病状がよくないと聞き、「まさか」と思いました。こんなに早く逝ってしまうとは、彼も無念だっただろうと思います。
彼らしい生きざま、故郷の大分で海洋散骨
そんな彼が家族に頼んでいたのが「大分での海洋散骨」でした。それを聞いた時、「故郷の大分を愛した、彼らしい選択だな」と、心に熱いものが広がりました。
彼の葬儀で、ご家族から聞いた彼の最期についても、込み上げるものがありました。
再発し、体調が衰える中でも、ギターを弾いたり、映画を見たり、楽しいと思えることに情熱を傾け続けたこと。
最期には、自分で治療の方針を選択したこと。
「自分らしい生き方」をした友人の死から、私も多くのことを学びました。
海に手を合わせ、友に語りかける
先日大分に帰省した際は、海に手を合わせ、友を想いました。「自分らしい最期を迎えるまで、こちらでしばらくがんばるよ」と語りかけ、友の存在を近くに感じたような気がします。
人生には、何が起こるかわかりません。元気で判断力も確かなうちに、終活に取り組んでおこうと、まるっと終活大分支援協会に相談しました。木原さんのアドバイスもあり、私自身も海洋散骨をお願いしようと思っています。
終活や相続のご相談、海洋散骨のご依頼は当協会まで
今回ご紹介したのは、ご友人を亡くした経験から、自身の終活についても考え始めた50代男性のエピソードです。近しい人を亡くすと、後悔や無念さが押し寄せたり、その事実が受け入れられなかったり、辛い思いを抱えがちです。ただ、大切な人を亡くした経験から、得たことや学んだことも多いはずです。終活についての相談は当協会にお気軽にお問合せください。