大分県で「死後事務委任契約」を結ぶ方が増加
人生100年時代といわれる今、高齢者のライフスタイルは多様化しています。「おひとりさま」「老々家庭」「子が遠方で暮らしている」「親戚付き合いがなく、頼れる人がいない」など、それぞれの状況によって、終活の方向も変わってきます。ただ、どなたにも共通しているのは「いずれは死を迎える」ということ。その際必ず、葬儀や供養、お墓の問題が浮上します。死後の事務手続きは、私たちが想像する以上に複雑なものです。そこでおすすめしたいのが、元気なうちに、「死後事務委任契約」を結んでおくことです。
今回は、大分県で暮らすシニアの方に向けて、ライフスタイル別の終活のポイントと、「死後事務委任契約」のメリットについてお伝えします。ぜひ最後までお付き合いください。
【目次】
ライフスタイル別終活アドバイス
【おひとりさま】
遺言書の作成を検討
遺言書を作成することで、遺産相続に関するトラブルを未然に防ぐことができます。専門家のアドバイスを参考に、遺言書を作成することをおすすめします。
【老々家庭】
お互いの未来に備える
家族全員が高齢者という場合、誰が先に旅立つのかはわかりません。残された人が安心して暮らせるよう、将来の介護施設や医療サービスの選定、必要な保険の見直しを行っておきましょう。また後見人の指定についても検討しておくことが大切です。
【子が遠方にいる】
希望はきちんと伝えておく
近年では、メッセージアプリやビデオ通話を通じて、遠方であっても気軽に連絡を取り合うことができます。「もしものとき」の葬儀やお墓についての希望は、日頃から伝えておくことが大切です。
【親戚付き合いがない】
思いを語れる場所に参加
終活を進める上で「死生観」について、誰かと語り合うことも重要です。デスカフェ大分では、死をカジュアルに語る読書会&瞑想会も開催しています。こういった場に参加して、人生を俯瞰するのも良いでしょう。https://oita.hp.peraichi.com/oitatrip
死後事務委任契約とは
そして、どのようなライフスタイルの方であっても、亡くなった後にはさまざまな手続が必要になります。
死後事務委任契約は、死後に発生する事務手続きや遺品の片づけ、支払いや解約などをあらかじめ第三者に委任しておく契約です。死後事務委任契約を結ぶことで、亡くなった後のさまざまな手続きを円滑に進めることができます。
死後事務委任契約でできること
人が亡くなった後には、煩雑な手続きが同時進行していきます。以下に、その例をご紹介します。
・家族や知人などへの死亡の通知
・遺体の引き取り
・葬儀社への連絡
・死亡届の提出
・火葬、納骨の手続き
・病院の手続き
・医療費の清算
・部屋の明け渡し
・遺品整理(片づけ)
・施設利用料の清算
・公共料金の支払い
・携帯電話など、各種契約の解約
・ペットの里親探し
これらのことをこなしていくのは、とても大きな労力がともないます。死後事務委任契約では、上記の項目をまるっとお任せいただくことができます。
死後事務委任契約3つのメリット
メリット1 煩雑な手続きを、まるっと委任できる
「遠方の家族に負担をかけたくない」「一人暮らし」「手続きを頼める人はいない」という方も、死後の手続きを委任しておくことで、安心して人生を楽しむことができます。
メリット2 あなたの意思を実現できる
亡くなった後に、あなたの葬儀や供養について、希望を言うことはできません。死後事務委任契約を結んでおけば、元気なうちに意思を明確に示すことができます。
メリット3 万が一のトラブルを回避できる
人が亡くなった後に、関係者の間でトラブルが発生するというのは、実はよくある話です。死後事務委任契約によって、あらかじめ意思を明確にしておくことで、将来のトラブルを回避することにもつながります。
まとめ
今回は、ライフスタイル別の終活のポイントと、死後事務委任契約のメリットについてお伝えしました。
死後事務委任契約は、あなたの意思を尊重し、残された人たちの負担を軽減する手段です。亡くなった後の手続きを円滑に進めるためにも、ぜひご検討ください。
高齢化が進む大分県でも、死後事務委任契約を結ぶ方が増えています。これからの人生を安心して楽しめるよう、元気なうちに将来のことを考えておきましょう。
死後事務委任契約についての無料相談を行っています。お気軽にお問合せください。