大分で生まれ育ったお父さんが今年の初めに亡くなったそうです。関東に住む娘さんからのご依頼でした。お父さんは大分からの上京組。関東で仕事をして、恋をして、家庭を持ち、家を建て、子供たちを育て、関東で亡くなりました。
生前のお父さんは、生まれ育った大分のことをいつも語っていたそうです。いつか故郷にもどりたい。自分が亡くなったら海洋散骨がいいと。
日本では古来より自然信仰において先祖の霊は自然に還ると考えられできました。
海は地球上の全ての大陸と国々を結びつける壮大な存在です。海洋散骨であれば、遠く離れた場所に住む家族でも、手を伸ばせばその一部に触れることができます。まさに、海はすべてを繋げ、すべてをひとつにする力を持っています。
海洋散骨は、私たちの愛する人が亡くなったとき、その骨を海に散骨することで、その人の存在が地球全体に広がっていくという想いを表現します。その人の骨は海の一部となり、海流に乗って地球のあらゆる場所へと運ばれることでしょう。海洋散骨は、その人が生涯を終えた後でも、残された家族にとって、海に行けばまた会えるような存在になるでしょう。
海洋供養は、亡くなった人を思いやり、尊敬し、想いを新たにできる選択肢かも知れません。