3種類ある墓地の違いとメリットとデメリット
日本には埋葬法という法律に則り、お墓を建てられる場所が制限されています。
自分が「ここで眠りたい、還りたい」という理由で、勝手にお墓を建てることも散骨することもできません。
昨今では、納骨堂ブームにより行政からの許可が厳しく制限されるようになりました。
(特に新しく墓地を作る際には、周辺200メートルに住む住民や地主の許可が必要なのです。)
墓地は、大きく分けて三つに分類されます。
1寺院墓地
2公営墓地
3民営墓地
の3種類あり、それぞれ墓地の運営団体によって分けられています。
それぞれの特徴や決まり、良い点と悪い点を比べてみて、自分に合った墓地選びの参考にしてください。
墓地墓所の「承継」とは
墓所は、土地とは違ってその土地の所有権を買い取ることはできません。墓地を永代に渡って使用する権利(永代使用権)を得ます。
永代使用権は、その墓所の契約者が亡くなった後も承継することはできますが、第三者へ譲渡や売買はできません。
また、寺院墓地を承継した際は、檀家としての役割も合わせて引き継ぐことになります。(お布施・お寺の行事の参加など)。
1:寺院墓地
寺院墓地は宗教法人である全員が管理運営しています。寺院の敷地内にある納骨堂や合葬墓に納骨します。
納骨堂の空き状況や区画に空きがあればいつでも申し込みできます。寺院墓地は基本的に檀家のためにあるものでそのお寺の檀家になるのが申し込み条件となります。
檀家になると法要を全てお寺でできる上、法要の会場手配といった手間が省けます。
ただ宗派不問としているところもあるので、気に入ったお寺が見つかった時は一度住職に確認をしてみましょう。
寺院の敷地内にある土地の管理が行き届いている点、そしてなにより日頃から手厚く供養をしてくれるのが大きなメリットです。
2:公園墓地
公園墓地は公益法人が運営管理するものまた宗教法人が経営の主体となっているものがあります。民営墓地とも呼ばれます。
宗教や宗派不問の墓地もありますが、宗教法人が運営している場合その宗旨に限られることもあるので、事前に調べておきましょう。
常時募集を行っているので申込しやすい反面、法人が倒産して墓地そのものが消滅する危険も考えられます。
近隣で墓地の建設を反対されていたり、住民とのトラブルを抱えていたりするケースも珍しくはありません。
敷地の中は、駐車場や会食場所、法要を行う部屋など併設されているところが多く、サービスも充実しています。お墓の形状やデザインの自由度も高く制限が少ないのが特徴です。
3:公営墓地
公営墓地は都道府県や市町村が管理運営を行います。実質的に倒産や墓地消滅の恐れがないため公共性永続性が最も高いのが特徴です。
民間の墓地に比べて、使用量や管理料も割安になります。ただし申込には申込者の居住地や居住期間、既に遺骨があることが条件となる区画が多く、自治体ごとで細かな条件が加わることもあります。
募集期間は通常年一回、広報誌やインターネットサイトで募集の案内がされます。希望者が多い場合は抽選となり、人気が高い墓地はとても倍率が高くなるので、生前に自分墓を建てたい人には不向きです。
そして、最後に海洋散骨
海洋散骨は自然葬の1つとして注目されていますが、「お墓」という定義がないので、通常お墓に納骨する際に必須の改葬許可書や火葬証明書などの提出書類は不要となっています。海洋散骨の許可届け出をしている専門業者に依頼して、行政と地域のルールに沿って海洋散骨をします。
参考資料 文献
『葬儀・法要・相続・お墓の事典』著者:浅野まどか 株式会社西東社出版
『お坊さんがイチから教える!葬儀・法要・お墓・仏壇のすべて』監修:現代の葬儀を考える僧侶の会 株式会社主婦の友社発行 2018年
『まんが墓活 それでどうする、うちの墓?』著者:井上ミノル 株式会社140B発行 2019年出版
『シンプルでもきちんとしたいー小さな葬儀と墓じまい』監修:大野屋テレホンセンター 株式会社自由国民社発行 2016年出版
大分市公式ページ『くらし・手続き』