
親世代にとっては、長年守ってきた大切な財産や想いの詰まったもの。
しかし、子世代にとっては、管理や維持が大きな負担となり、時には“負の財産”になってしまうケースがあります。
特に大分県では、子どもが県外へ就職・移住している家庭も多く、
「実家をどうするか」
「お墓を誰が守るのか」
「仏壇を引き継ぐ人がいない」
という悩みが増えています。
今回は、終活の現場で実際によく相談される、“将来トラブルになりやすいもの”について解説します。
① 空き家になった実家
もっとも多い悩みのひとつが、「誰も住まなくなった実家」です。
例えば大分市や別府市、佐伯市などでも、
- 親が施設入所した
- 相続後に空き家になった
- 子どもは県外在住
というケースが増えています。
最初は、
「いつか帰るかもしれない」
「思い出があるから残したい」
という気持ちで維持していても、実際には、
- 草木の管理
- 固定資産税
- 老朽化
- 近隣トラブル
- 台風被害
など、負担が年々大きくなっていきます。
特に県外に住んでいる子どもにとっては、頻繁に大分へ帰ることが難しく、
「管理する人がいない」
という状況になりやすいのです。
② 共有名義の不動産
相続で「とりあえず共有にしておこう」と決めた不動産が、後々大きなトラブルになることもあります。
例えば、
- 兄は関東在住
- 妹は福岡在住
- 実家は大分県内
という場合、
「売りたい人」と「残したい人」で意見が分かれたり、管理費の負担で揉めたりするケースがあります。
さらに、共有者が亡くなることで相続人が増え、権利関係が複雑化することも。
結果として、
「誰も動かせない空き家」
になってしまうことも少なくありません。
親にとっては“家族の財産”でも、子世代には“親戚トラブルの火種”になる可能性があるのです。
③ 手入れが必要で、維持費のかかるお墓
昔は「家のお墓を守る」のが当たり前でした。
しかし現在は、
- 子どもが県外在住
- 後継者がいない
- 高齢でお墓参りが難しい
という家庭も増えています。
大分県内でも、
「何年もお墓参りに行けていない」
「草取りや掃除ができない」
「管理費だけ払い続けている」
という相談は珍しくありません。
お墓は大切な供養の場所ですが、維持できなければ、子ども世代にとって大きな負担になってしまいます。
そのため近年は、“墓じまい”を選択する方も増えています。
▼大分での墓じまい相談はこちら
墓じまいサポート(まるっと終活大分支援協会)
④ 受け継ぐ人がいない仏壇
仏壇もまた、悩みの多い問題のひとつです。
特に、
- マンション住まい
- 子ども世代が県外在住
- 宗教観の変化
などにより、
「引き継ぐ人がいない」
というケースが増えています。
ただ、仏壇には“ご先祖様への想い”が込められているため、
「簡単に処分していいのだろうか」
と悩む方も少なくありません。
実際、大分県でも、
「母が大切にしていた仏壇を、自分の代でどうするべきか悩んでいる」
という相談が増えています。
そのような場合には、きちんと供養を行ったうえで整理する方法もあります。
▼仏壇整理・供養についてはこちら
仏壇じまい・仏壇処分サポート
“残すこと”だけが正解ではない時代へ
親世代は、
「子どもに残してあげたい」
という想いで、家やお墓、仏壇を守ってきた方も多いでしょう。
しかし、時代や生活環境が変わった今、
「どう引き継ぐか」
「本当に維持できるか」
まで考えることが、これからの終活では大切になっています。
無理に残した結果、子どもや親族が困ってしまうケースも少なくありません。
だからこそ、
- 元気なうちに整理する
- 家族で話し合う
- 専門家に相談する
ことが、“家族を守る終活”につながります。
「まだ先の話」と思わずに、少しずつ準備を始めてみてはいかがでしょうか。

