大分県で仏壇の処分をお考えの方へ。 仏壇は長年にわたり、ご先祖様を供養し、家族の祈りの場として大切にされてきた存在です。しかし、生活スタイルや家族構成の変化により、「仏壇をどうしたらいいのか分からない」「引き継ぐ人がいない」「処分の方法が分からない」といった悩みを抱える方が増えてきました。

この記事では、仏壇処分の基本的な考え方から、大分県内(特に大分市・別府市)での具体的な対応方法、宗教観、処分の費用、トラブルの事例、そして新しい供養のかたちまでをご紹介します。
特に、「閉眼供養(魂抜き)は本当に必要なのか?」という点について、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。、閉眼供養をしなくても心の整理ができる供養方法があることもご説明いたします。
本記事の対象は、90代・80代の親を持つ60〜70代の子世代の方々。仏壇を残すべきか、処分すべきか──誰にも相談できず迷っている方にとって、安心して読んでいただける内容となっています。
【 仏壇処分とは?なぜ必要になるのか】
仏壇は、長い間日本の家庭においてご先祖様と日々向き合う大切な場所でした。仏壇に手を合わせ、お願い事をしたり、亡き家族に語りかけたりするという文化は、今も多くのご家庭に息づいています。
しかし近年、生活環境や家族構成の変化により、仏壇を「処分しなければならない」という現実に直面する方が増えてきました。
大分県内でも、核家族化・高齢化が進み、次の世代が県外に暮らしているケースも多くなっています。親世代が高齢施設に入居する際、あるいは自宅を売却・解体する場面などで、「仏壇をどうするか?」という問題が浮上するのです。
仏壇は家具とは異なり、「魂が宿っている」「処分するのは申し訳ない」という心情が強く働くため、単に“捨てる”という選択ができずに悩む方が少なくありません。大分市の粗大ごみでも仏壇は家具ではないという理由から引取り不可と言います。
また、「お坊さんに相談した方がいいのか?」「閉眼供養をしないといけないのか?」「子どもに継がせた方がいいのか?」など、精神的にも大きな決断を迫られる場面です。
こうした背景から、「仏壇処分」は今や多くの高齢者世帯とその子世代にとって現実的な問題となっています。
特に大分市・別府市といった都市部では、マンション住まいの方や、子世代が東京や福岡などに離れて暮らすケースが増え、「仏壇を守る人がいない」「仏壇を移動する手段がない」といったご相談も増加しています。
だからこそ今、「仏壇処分」という行為は、後ろめたさではなく“供養の新しいかたち”として、丁寧に、そして納得感を持って進めることが求められているのです。
仏壇を処分するというのは、供養を終えることではなく、次のかたちにバトンを渡すこと。そう考えれば、仏壇処分は決してネガティブな行為ではありません。
この章では、なぜ仏壇処分が今必要とされているのか、その背景と心の整理のあり方についてお伝えしました。次章では、よくある疑問の一つ「閉眼供養は必要か?」について詳しくご紹介します。
【閉眼供養とは?必要なのかどうか】

仏壇処分に関して、最も多く寄せられる質問のひとつが「閉眼供養(魂抜き)は必要ですか?」というものです。
結論からお伝えすると、「必ずしも必要ではありません」。
閉眼供養とは、仏壇や位牌、ご本尊に宿っているとされる“魂”を抜く儀式です。宗教的な意味合いが強く、僧侶を招いて読経を行う形式が一般的ですが、この儀式をどう考えるかは人それぞれです。
実際、日本の仏教界でも閉眼供養に対する考え方は一様ではありません。閉眼供養を重視する考え方がある一方で、「仏やご先祖様の魂は特定の場所や物に宿るものではない」という教えのもと、閉眼供養を必要としない立場もあります。
そして実際には、閉眼供養を行わずに仏壇を処分する方も少なくありません。「形式にとらわれるよりも、自分の気持ちに区切りをつけたい」と考え、静かに仏壇に手を合わせて「ありがとうございました」と感謝を伝える方が増えています。
このような場合でも、気持ちの整理がしっかりとできていれば、それは十分に立派な供養になります。大切なのは「心からの感謝」と「納得できる形での手放し方」です。
一方で、「やはりお坊さんに来てもらって読経してもらいたい」という方には、もちろん閉眼供養を手配することも可能です。形式が大切と感じる方には、その選択が最善です。
また、閉眼供養を行うかどうかは、宗派による教義以上に、そのお寺の住職の考え方によって異なる場合が多いのも事実です。迷ったときは、信頼できる専門業者や僧侶に相談してみるのがよいでしょう。
私たち一般社団法人まるっと終活大分支援協会では、「閉眼供養をしたい方」「せずに感謝だけで仏壇を手放したい方」それぞれに合った方法を丁寧にご提案しています。
自分の想いに正直になれる選択こそが、後悔のない仏壇処分につながるのです。
【仏壇処分の方法(一般的な手順)】
仏壇処分を決めたとき、「何から始めたらいいか分からない」という方も多いと思います。ここでは、一般的な仏壇処分の流れとポイントを分かりやすくご説明します。
① 家族での話し合い まずは、仏壇を今後どうするかを家族で話し合います。誰かが引き継ぐ意思があるのか、処分を選ぶのか。親御さんが高齢で判断が難しい場合は、子世代が気持ちに寄り添いながら意見を確認していくことが大切です。
② 閉眼供養を行うか決める 処分前に閉眼供養を行うかどうかを決めましょう。必要と感じる場合は、菩提寺や信頼できる僧侶に依頼します。必要ないと判断した場合は、ご自身で静かに手を合わせ「ありがとうございました」と感謝の言葉を伝えるだけでも立派な供養です。
③ 仏壇処分の専門業者に相談する 仏壇は家具のように粗大ごみとして簡単に出せるものではありません。多くの自治体では「宗教的対象物」として扱われ、専門業者への依頼が推奨されています。
大分市・別府市では、一般社団法人まるっと終活大分支援協会が地域密着で対応しており、料金体系も明瞭で安心です。
・1人で運べる仏壇:44,000円(税込) ・2人以上で搬出が必要な仏壇:66,000円(税込)〜 ※大分市・別府市内は出張費無料。それ以外の地域は出張費11,000円(税込) ※神棚処分も対応可
④ 当日の対応(搬出・積み込み) 事前に日時を予約し、当日はスタッフが仏壇を丁寧に運び出します。仏壇のある部屋から玄関までの導線や、床や壁を傷つけないよう配慮された搬出が行われます。
⑤ 供養・処分(業者側で対応) 希望があれば、提携先の寺院等で供養を行ったうえで、仏壇を適切に処分します。
このように、仏壇処分には段階ごとの丁寧な対応が求められます。信頼できる業者に任せることで、処分後の不安や後悔を最小限にし、感謝とともに仏壇とお別れすることができます。
【宗派別の考え方(閉眼供養の有無)】
仏壇処分において、「閉眼供養は必要かどうか」という問いは宗派によって答えが異なるように思われがちですが、実際には宗派よりも個々のお寺や僧侶の考え方に依るところが大きいのが現状です。
仏教界全体を見ても、閉眼供養を重視する意見と、形式よりも心のあり方を重んじる意見が共存しています。
ある宗派では仏壇や位牌をご本尊の象徴と捉え、閉眼供養によって魂を抜く儀式を欠かせないものとしています。一方で、「仏やご先祖様の魂は常にそばにあるものであり、物に宿るものではない」という教えのもと、閉眼供養を行わずとも失礼にはあたらないとする立場も広がっています。
また、同じ宗派内でも住職によって対応が異なることも少なくありません。たとえば「希望があれば供養をするが、必須ではない」とする柔軟な対応を取る僧侶もいれば、「必ず儀式が必要」とする方もいます。
大分県内でも、そうした柔軟な考えを持つ僧侶が多く、「気持ちの整理がつくのであれば、無理に儀式をしなくても大丈夫ですよ」と背中を押してくださる場面が多くなっています。
このような事情から、仏壇処分を考える際には、宗派や形式に縛られるのではなく、「自分が納得できるか」「家族の気持ちが整うか」を第一に考えることが大切です。
まるっと終活大分支援協会でも、閉眼供養を希望される方には僧侶をご紹介し、不要と判断された方には感謝を伝えてお別れする方法をご案内しています。
形式か、気持ちか──その選択は人それぞれ。 どちらを選んでも、ご先祖様はあなたの想いをきっと受け取ってくださるはずです。先祖は罰なんてあなたに与えたりしません。
【自治体の対応】
仏壇を処分する際、「自治体に粗大ごみとして出せるのか?」という質問をよくいただきます。結論から言うと、多くの自治体では仏壇を通常の粗大ごみとしては受け付けていません。たとえば、大分市では、仏壇は単なる家具とは見なされず、「宗教性のある対象物」として特別な配慮が必要なものとされています。そのため、粗大ごみとして直接収集してもらうことはできません。実際、大分市の清掃センターでは、「仏壇だとわからないように金属と木材を完全に分別し、50cm以下の木材片などに解体できれば可」といった条件付きで受け入れが可能となる場合がありますが、これは一般の方が行うには非常に手間と労力がかかります。
さらに、感情面でも「仏壇をこっそり解体してごみに出す」ことに抵抗を覚える方は多く、現実的な選択肢とは言えません。
このような背景から、大分市では仏壇処分は「専門業者への依頼」が主流となっています。
自治体が直接回収してくれないことをネガティブにとらえる必要はありません。むしろ、宗教的な背景や故人・先祖への敬意を大切にする意味でも、専門業者による適切な処分が望ましいのです。
【仏壇処分と心の整理:感謝という供養のかたち】

仏壇を処分するという行為は、単なる物理的な片付けではなく、心にとっても大きな節目になります。とくに長年親しんできた仏壇であればあるほど、「本当に処分していいのだろうか」「ご先祖様に申し訳ないのではないか」という気持ちが生まれるのは自然なことです。
しかし、仏壇を手放すことは、ご先祖様とのつながりを断ち切ることではありません。むしろ、「ありがとう」と手を合わせて感謝を伝え、感情に一区切りをつけることで、これまでの供養に対する“心のけじめ”となります。
「閉眼供養をせずとも、感謝の気持ちで手放した」という方も少なくありません。多くの方が、「すっきりした」「気持ちが軽くなった」「やっと前に進める」と話されています。
また、仏壇を処分することで、家族内の関係性が見直されたという例もあります。親世代が「子どもに迷惑をかけたくない」との思いで決断し、それを子世代が「自分のことを考えてくれている」と感じたことで、心の距離が縮まることもあるのです。
さらに最近では、「手元供養」という形も注目されています。これは、仏壇をなくしても“思い”を身近に保つ方法のひとつです。
仏壇処分は、決して「終わり」ではありません。それは、故人やご先祖との対話の形を変え、新たな心のつながりを生む「はじまり」でもあります。
あなたらしい気持ちの整理と、新しい供養のスタイルを見つけるために、焦らずゆっくり向き合ってみてください。
【供養の新しいかたち:手元供養・海洋散骨】

仏壇処分を考える際、「供養のかたち」そのものを見直す方が増えています。時代やライフスタイルの変化により、従来の“家に仏壇を置く”という形式にとらわれず、自分らしい方法でご先祖や故人を偲ぶ選択肢が広がっています。
その代表例が、「手元供養」や「海洋散骨」です。
■ 手元供養とは 仏壇を処分しても、故人を身近に感じられるように、位牌の代わりに小さな骨壺やカプセル型のメモリアルグッズを用いて、ご自宅に一部の遺骨や仏具を保管する方法です。
インテリアになじむようなおしゃれなデザインも増えており、家族の会話のきっかけになったり、お子さんや孫世代にも受け入れられやすいのが特徴です。
また、仏壇の一部を小型化し「ミニ仏壇」としてリビングの一角に置くなど、現代の住まいに合った供養空間のあり方も広がっています。
例えばこんな手元供養もあります。→

■ 海洋散骨という自然葬 仏壇処分とあわせて、近年注目されているのが「海洋散骨」です。これは、遺骨を粉末化し、自然に還す方法のひとつとして、近年多くの人に選ばれるようになっています。
「お墓を持たない選択」として、墓じまいをした後に海に散骨することで、家族が遠方に住んでいても、海という“どこからでも会いに行ける場所”を持てるという安心感があります。
大分県内でも、故人が「海が好きだった」「自然に還りたいと言っていた」という理由から、墓じまいや仏壇の処分とともに海洋散骨を選ばれる方が増えています。
■ 新しい供養は“自由と感謝”が鍵 供養の本質は「心からの感謝を伝えること」です。その形に正解はありません。
大切なのは、自分や家族の心が納得できる方法を選ぶこと。 形式にとらわれず、自由に、そして感謝とともに大切な人を偲ぶ。それこそが、これからの供養の新しいかたちです。
「仏壇を持たない」「お墓を持たない」──そうした選択も、堂々と受け入れられる時代になっています。
あなた自身とご家族にとって、心が穏やかになる供養のかたちをぜひ見つけてみてください。
【よくある質問Q&A】
仏壇処分について寄せられる、よくある質問をまとめました。
■ Q1. 閉眼供養は必ず行わなければなりませんか? → A. 必須ではありません。宗派や僧侶によって考え方が異なりますが、感謝の気持ちをもって手を合わせるだけでも十分に供養になります。
■ Q2. 自治体の粗大ごみで出せないのですか? → A. 多くの自治体(大分市含む)では、仏壇は宗教性のある対象物として通常のごみ処理では受け付けていません。
■ Q3. 処分にかかる費用の目安は? → A. 一人で運べるサイズで44,000円(税込)、二人以上での搬出が必要な場合は66,000円(税込)〜が目安です。出張費は大分市・別府市内は無料、それ以外は11,000円(税込)となっています。
■ Q4. 神棚の処分もお願いできますか? → A. はい、仏壇と同様に対応しています。詳細はお問い合わせください。
■ Q5. 見積もりだけの相談も可能ですか? → A. もちろん可能です。まるっと終活大分支援協会では、相談だけのご連絡も歓迎しています。
■ Q6. 処分後、気持ちが不安定になることはありませんか? → A. 処分は大きな決断ですが、「写真を残す」「感謝を込めて手を合わせる」「手元供養に切り替える」など、心の整理をサポートする方法も多数あります。
このような疑問を持たれる方は非常に多くいらっしゃいます。大切なのは、納得できるかたちでご先祖様とお別れできること。お気軽にご相談ください。
次章では、この記事のまとめと、後悔しない仏壇処分の進め方についてご紹介します。
【あなたらしい供養を選ぶために】
仏壇処分は、誰にとっても簡単に決断できることではありません。 「ご先祖様に申し訳ない」「本当に手放していいのか」といった葛藤を抱える方は多く、そこには物理的な片づけ以上の“心の整理”が伴います。
しかし、現代は家族構成や価値観が多様化する時代です。 昔のように「誰かが必ず仏壇を継ぐ」という前提が成り立たなくなってきた今、自分や家族の現実に合った“新しい供養のかたち”を選ぶことが、ご先祖様への誠実な向き合い方とも言えるでしょう。
この記事でご紹介してきたように、
- 閉眼供養を行うかどうかは、宗派よりも「気持ちの整理」が基準で良い
- 自治体では対応できないこともある
- 手元供養や海洋散骨といった選択肢も増えている
といった事実を知っていただくことで、「仏壇処分」に対する不安や後ろめたさが少しでも軽くなれば幸いです。
そして何より大切なのは、「感謝の気持ち」。 どのようなかたちを選んでも、ご先祖様や故人はその想いをきっと受け取ってくれるはずです。
私たち一般社団法人まるっと終活大分支援協会では、仏壇処分に関するご相談から、閉眼供養の有無、搬出や処分、手元供養・海洋散骨にいたるまで、お一人おひとりの状況に寄り添いながらサポートいたします。
「うちはどうしたらいいだろう?」 そんな迷いを感じたら、まずはお気軽にご相談ください。
▶ お問い合わせはこちらから https://oita.hp.peraichi.com/butudan/
【仏壇処分の費用について(大分県内の実例)】
一般社団法人まるっと終活大分支援協会では、以下の料金で仏壇処分を承っています。
・1人で運べるサイズの仏壇:44,000円(税込)
・2人以上で運ぶサイズの仏壇:66,000円(税込)~
※大分市・別府市内は出張費無料です。 ※大分市・別府市以外の地域では、出張費として11,000円(税込)を頂戴しております。 ※神棚の処分にも対応可能です。料金は処分費・搬出費を含んだ明朗会計で、安心してご依頼いただけます。