「この仏壇、どうする?」 - 大分で海洋散骨 一般社団法人まるっと終活大分支援協会

「この仏壇、どうする?」

母の引っ越しが決まったある日、実家の押し入れに収まっていた仏壇を前に、兄と顔を見合わせた。父が亡くなって数年。母は施設に入ることになり、空き家になる実家をどうするか、家財道具を整理する中で、仏壇の行き場がなくなった。

私たちは決して仏壇を粗末にしたいわけではなかった。むしろ、手を合わせる母の姿を見て育ったからこそ、仏壇の重みを感じていた。でも、自分の暮らしには仏壇を置く場所がない。マンション暮らし、核家族、宗教行事のない日常。私たちの世代は、仏壇を“受け継げない”現実を抱えている。

悩んだ末、仏壇じまいと海洋散骨を選んだ。

仏壇を処分する前に、母と並んで手を合わせた。「お父さん、今までありがとう」。それだけで、胸がいっぱいになった。

海に還した父の遺骨を思い出す。初盆には家族みんなで海へ行き、手を合わせた。不思議と、父がそこにいるような気がした。風が吹き、波が寄せる。仏壇の前では味わえなかった「自然と一体になる感覚」が、そこにはあった。

「仏壇を処分してはいけない」と言う人もいる。でも、私たちにとって大切なのは“形”ではなく、“気持ち”だ。

仏壇がなくても、心の中に手を合わせる場所があるなら、それでいい。そんなふうに祈る私たちの姿を、次の世代が見てくれれば、それが「供養の継承」なんじゃないかと思う。

私たちは節目節目に海に行く。海に行って、父との対話を楽しむ。時にはお願い事を、時には悩み事を聞いてもらう。そんな供養があってもいいと思う。

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