依頼者のご主人は生前より海洋散骨を希望していたそうです。ご主人は生前にお墓は建てていたそうですが、残された娘さんたちの負担にならないように建てたお墓を更地に戻し、お墓を持たない「自然葬」を希望していたそうです。
残された家族もお墓を持たないご主人の選択に感謝していました。依頼者も「私もお墓ではなく海洋散骨がいいと娘たちに託しています。泳げないけど。(笑)」と言っていたのが印象的でした。
昔はみんな自然葬だったので遺骨は残りませんでした。遺骨を残すようになったのは火葬文化が普及し行政が市営墓地を管理し始めた昭和の時代からだと言われています。残された遺骨は、いつか誰かが整理することになります。海洋散骨が注目されているには、少子高齢化の社会情勢の変化という背景があります。自然葬は昔に戻るだけですから安心してお見送りできます。