家族のあり方、関係性によって、お墓やご先祖様に対する考え方も違います。まるっと終活大分支援協会には、様々なご相談やお問い合わせをいただきます。ご相談の中には、家族の幸せを願う気持ちが込められていることもよくあります。お墓や供養、自分の死後のことを考えるとき、何よりも重要なのは、“家族の気持ち”です。今回は、娘さんを思う母の気持ちが溢れるエピソードをご紹介します。
【目次】
複雑な思いがこみ上げる母への感情
私は一人っ子、一人娘として育ちました。母の私への期待は大きく、とても厳しい教育を受けました。進学や就職、服装や、付き合う友達についても母の“審査”があり、その厳しい審査をパスした選択肢しか、私には許されませんでした。ただ、私も母の厳しさの中にある切なる愛情は常々感じており、「期待に応えたい」という気持ちがありました。
母を疎ましく感じる気持ちと、喜ばせたいという気持ちが共存し、母に対してはちょっと複雑な思いを抱えてきました。
そして私自身、30代で娘を出産しました。
母への反発もあり、私は娘にはあまり干渉せず、自由にのびのびと育ってほしいと願ってきました。
ひとりになった母と、お墓のことを相談
進学や就職先、結婚相手を自分で決め、今は娘も家庭を築いています。「自由にのびのびと」と心に決めていたにもかかわらず、口出ししたり、時には干渉したくなったこともたびたびありました。実際に衝突もしましたし、険悪になった時期もあります。そして、私も娘を育て、母の気持ちがより深く理解できたような気がします。
数年前に父が亡くなり、それ以降、母は一人で暮らしています。最近は体力も衰え、丸くなった背中を見ると、切ない思いがこみ上げることもあります。
そんな母が最近、しきりにお墓のことを気にするようになりました。そこで、まるっと終活大分支援協会に相談することにしたのです。
母と娘、それぞれの形
まるっと終活大分支援協会の木原さんから、墓じまいや海洋散骨の説明を聞きました。
その後母に、私は娘に先祖のお墓を継がせて、面倒な負担をかけたくないことを話しました。すると、母は「そうね。墓じまいしようか」と賛成してくれたのです。
子どもの頃は、私の意見など聞いてくれなかった母が、私の想いに寄り添ってくれたことは大きな喜びであり、驚きでした。同時に「お母さんも、年をとってしまったんだなぁ」と、なんともいえない気持ちがこみ上げてきました。
墓じまいと海洋散骨の手続きを通じて、母が私に注いでくれた愛情を再確認したような気もします。
墓じまいや海洋散骨のご依頼は当協会まで
今回ご紹介したのは、墓じまいのご相談を通じて、お母様との絆や、娘さんへの想いを再確認したというエピソードです。家族の関係性や家族構成によって、お墓や供養の方法はそれぞれです。墓じまいや海洋散骨についての相談は当協会にお気軽にお問合せください。