“子どもに迷惑をかけたくない”という想いから―― - 大分で海洋散骨 一般社団法人まるっと終活大分支援協会

“子どもに迷惑をかけたくない”という想いから――

墓じまいという、家族への最後の思いやり

「お墓のこと、どうしようか」
「子どもたちは遠くに住んでいて、きっと守り続けるのは難しい…」
近年、こうした声を多く聞くようになりました。

昔は当たり前だった「代々お墓を守る」という考え方。
しかし、今は家族のかたちも、住まいのあり方も、大きく変わってきました。
その中で、“墓じまい”という選択をされる方が増えています。

それは決して、「供養をやめること」でも「ご先祖を軽んじること」でもありません。
むしろ、自分の代で一区切りをつけ、
“子どもに迷惑をかけたくない”という家族への思いやりから始まる新しい供養のかたちです。


「お墓を守らせるのが心苦しい」—— 墓じまいを選ぶ親の声

私たちは、これまで多くの海洋散骨をお手伝いしてきました。
その中で特に印象的だったのが、高齢の親御さんたちのこんな言葉です。

「うちは娘しかいなくて…いずれ嫁いでしまうし、墓のことを任せるのは申し訳ない」
「息子は東京に住んでいて、こっちには滅多に帰らないんですよ」
「亡くなった夫の両親の墓も私が守ってきたけど、私ももう体力的に厳しいです」

皆さんの声に共通しているのは、
自分が亡くなった後のことまで、子どもに負担をかけたくない、という深い配慮です。


墓じまい=「区切り」ではなく、「つながりの新しいかたち」

お墓を閉じるというと、どこか「終わってしまう」ように感じるかもしれません。
けれども、墓じまいをしても、故人を偲ぶ気持ちがなくなるわけではありません。
それどころか、海や山、自然の中に還っていくご先祖の姿を想像することで、
心の中に“つながり”を持ち続けることができる——そう話す方も少なくありません。

海洋散骨をされたあるご家族は、
「手を合わせる場所がなくなる不安もあったけど、今は海を見るたびに父のことを思い出します」
とおっしゃっていました。

お墓という“物理的な場所”から離れたとしても、
供養の心は、きっとそれぞれの暮らしの中に根付いていくのです。昔から、「埋葬」と「供養」は別々でしたから、何も変わりません。


子ども世代の本音「正直、悩んでいた」

墓じまいを選ぶのは、親世代だけではありません。
子ども世代もまた、今後の供養について大きな悩みを抱えています。

・遠方に住んでいて、お墓参りや管理が現実的に難しい
・将来的に継ぐ人がいない
・自分たちも高齢になっていく中で、管理が重荷になりそう

ある50代の男性は、「親のお墓を守る気持ちはあるけれど、もう何年もお墓に行けてない。それがずっと続くと思うと、不安しかなかった」と話してくれました。

だからこそ、墓じまいという選択肢があることを知ってほしいのです。
“無理に継がせる”のではなく、“安心して次の世代へ引き継げる形”を選ぶことも、
今の時代の供養のあり方のひとつです。


墓じまい=「心の整理」のきっかけにも

墓じまいを決断することは、簡単なことではありません。
長年守ってきたお墓、先祖から受け継いだ想いがあるからこそ、
躊躇や迷いが生まれるのは当然です。

でも、いざ決断された方からは、こういった声も届いています。
「自分の人生にけじめをつけられた気がする」
「いつかはやらないといけないと思っていた。終活の一歩になった」
「心の荷物がひとつ軽くなった」

それは、単なる片付けや手続きではなく、
“自分自身の心の整理”でもあるのです。


自然に還るという、原点回帰のかたち

私たちがご提案している海洋散骨や自然葬は、
昔からあった「土に還る」「自然に還る」という考え方に基づいています。

人は生まれ、そして自然に還る。
仏教的な思想とも通じるその感覚は、現代のライフスタイルや価値観に合った供養のかたちとも言えるでしょう。

「お墓を持たないなんてかわいそう」
そんな風に思われる方もいるかもしれません。
でも、自然葬は「お墓より“心”を大切にする供養」です。
私たちは、これからもその想いを丁寧に伝えていきたいと考えています。


最後に――思いやりが“未来の安心”をつくる

供養のかたちは変わっても、大切な人を想う気持ちは変わりません。
墓じまいは、ただ「やめる」ことではなく、
家族のこれからを考えた、前向きな選択でもあります。

“子どもに迷惑をかけたくない”
その想いは、きっと家族にとって「安心」と「やさしさ」となって届くはずです。

迷いや不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたと、あなたの大切な家族のために、最適なかたちを一緒に考えていきます。

#墓じまい #海洋散骨 #姫島

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