時代の変化と共に老々夫婦やお1人様終活が徐々に注目を集め始めています。特に子どもが県外に住んでいる場合、家族葬よりももっと簡単な葬儀である「直葬」を選ぶ人が増えつつあります。
従来、葬儀には大きなお金と時間がかかり、遺族に精神的な負担をかけることにもなっていました。
しかしなるべくなら、誰かに負担をかける前に自分の死後の後始末までやっておきたいものです。
そこで今回は、終活の1つである直葬と自然葬(海洋散骨)について解説します。終活を考えている方は必見ですよ。
また、「海洋散骨」について知りたい方は、こちらで解説してしますのでぜひ見ていってくださいね。
家族葬・直葬・自然葬(海洋散骨)は今の時代に合った葬儀の形
少子化と呼ばれて久しい現代となって、葬儀の形が少しずつ変わってきています。従来行われていた大々的な葬儀から、よりコンパクトにかつ自分らしくお別れをしたいと考える方が増えてきたためです。
故人が生前から葬儀の形を希望することも多く、これらは一様に時代の変化に起因します。
中でも葬儀をするうえで知っておきたいのが、以下の3つでしょう。
- 家族葬
- 直葬
- 自然葬
これらをわけて考えておくとで、死後どのように葬儀を執り行われたいかが変わってきます。どういうことか詳しく見てみましょう。
家族葬とは
家族葬は近親者だけで行われる葬儀を指します。家族とついていますが、決して遺族である家族だけで行うものではありません。
故人の友人や親戚も参列できる葬法です。
そう聞くと従来の葬儀との違いは何なのかと疑問を抱かれる方も多いでしょう。実際、家族葬に対して明確な定義はありません。
強いて言えば、家族が葬儀に親しい人たちだけを呼び、少人数でゆっくりお別れする葬式が家族葬です。
直葬とは
直葬とは、人が亡くなったらその場所(病院や施設など)へ葬儀社がご遺体をお迎えに来ます。そして法律で定められた通り24時間の安置後に直接火葬場へ行って最低限の「火葬のみ」を行う葬法です。そのため従来の葬儀にはあるお通夜や告別式は行われません。
参加するのもごく限られた親しい人だけです。
非常にシンプルな葬儀形式であり、最もコンパクトな葬法となります。
自然葬とは
自然葬とは、遺骨を墓地や納骨堂などに納めるのではなく、海や山などの自然に還す葬送のことを指します。近年では火葬後にされる葬儀です。
代表的な自然葬は以下でしょう。
自然葬は、古代より続く葬法であり、広い意味では風葬や鳥葬、水葬、土葬も含まれます。要は自然の一部に還るのだとお考えください。
家族葬と直葬の違い
家族葬と直葬の違いは、お通夜や告別式を行わず、またお経などの宗教者を必要としないという点にあります。直葬の場合、葬儀に参列する人数も限られるため、よりコンパクトな葬儀が可能です。
コンパクトだった家族葬を更にコンパクトにしたのが直葬となっています。そのためコストもかからず、数日かけて葬儀が行われることもありません。
家族葬よりもっと小さい葬儀を考えている方は、直葬を選ぶと良いでしょう。
直葬と自然葬(海洋散骨)を選ぶメリット
家族葬ではなく直葬を選ぶ人が増えているのには理由があります。それには従来の葬式や家族葬にはないメリットがいくつかあるためです。
もちろん地域によりその理由は様々ですが、共通するものとして以下の2つ考えられます。
- コストを抑えられる
- 精神的な負担が少ない
どちらも軽減できるのだとすれば、直葬は大きなメリットがありますよね。では、もう少し詳しく見てみましょう。
コストを抑えられる
直葬の大きなメリットとしてコストを抑えられるという点があります。これは祭壇を飾ったり会葬者を招いたりしなくても良いからです。
葬儀自体も行われないため、準備にかかる費用と時間も省けます。故人をなるべく豪華に送ろうと思うとどうしても費用がかさみます。
葬儀会社の提案を組んでいると、気がつかない内に大きな金額となっている場合も多くあるのが実状です。
しかし直葬の場合は火葬のみを行うため、かかるコストを最小限に抑えられます。そのためコンパクトに葬儀をしたい方にはピッタリと言えるでしょう。
精神的な負担が少ない
もう1つのメリットとして、精神的な負担が少ないというものがあります。主に遺族にかかる負担になりますが、葬儀の接待や香典返しなどが該当します。
家族を亡くした際、葬儀の忙しさは悲しい時間を忘れさせてくれる面があるのは事実です。しかし同時に葬儀に来てくれた人の接待や香典返しは大きな負担ともなります。
直葬の場合、家族葬よりもコンパクトなので、より限られた人だけで故人をお見送りできます。そのため、遺族の精神的な負担を減らせる効果があるのです。特に、実家を離れ遠く離れた場所で暮らす子供は、親の交友関係を詳しくは知らないし面識もないので、葬儀をしても誰を呼んで、どんな対応をしたらよいのか分からないものです。
直葬+自然葬(海洋散骨)を選ぶ人が多い理由
直葬にプラスして選ばれているのが自然葬です。先述したメリットの他、以下のような理由で選ばれています。
- 身内だけでお見送りを執り行いたい
- 葬儀の費用をなるべく抑えたいというか、子供に負担させたくない
- 頼れる身内がいない
これらの理由から故人を直葬+自然葬する人が増えています。一見すると冷たいようにも感じられますが、逆に考えてみましょう。
どれも残された人たちに迷惑をかけたくない気持ちと同じですよね。
2022年8月現在、生前予約として多くの方が直葬+自然葬(海洋散骨)を選ばれています。それは、こうした背景が理由にあります。
直葬+自然葬(海洋散骨)の流れ
直葬+自然葬をする場合、どのような流れになるのでしょうか。ここからは自然葬の中でも海洋散骨に視点を当てて解説します。
とはいえ、流れは非常に簡単です。以下のように進みます。
- 祭祀承継者の確認をする
- 遺体を火葬し遺骨にする
- 粉砕する
- 散骨する
手順としては非常に簡単です。なお、海洋散骨は違法ではありません。ただし粉骨せずに遺骨のままで放置すると、刑法190条の死体損壊等に該当するため注意しましょう。
では、それぞれどのような手順なのかもう少し詳しく見てみます。
1.祭祀承継者の確認をする
祭祀承継者の確認と聞くと難しく感じてしまいますが、要は遺族の誰が遺骨の権利を持つかということです。
遺骨は祭祀財産となるので、決めておく必要があります。
なお、祭祀承継者は法要やお墓、祭祀に関わることを決めるため、喪主のやる内容がほとんどです。
直葬+海洋散骨を生前から予約する場合、あらかじめ誰に祭祀承継者になってもらうか決めておくことをオススメします。
決めておかないと遺骨を巡ってのトラブルにもなりかねないため重要です。故人を偲んで遺族が揉めてしまっては意味がありません。
直葬+自然葬を生前予約する場合は、誰に祭祀承継者をしてもらうか決めておきましょう。詳しくは、死後事務委任契約を残しておくといいでしょう。とくに、身内がいないお1人様の場合は、死後事務委任契約をオススメします。死後事務委任契約を残しておくことで、あなたは誰にも負担を掛けることなく、あなたの死あなたの願う通りに事が進みます。
2.遺体を火葬し遺骨にする
祭祀承継者がいれば、火葬場を予約して火葬します。直葬の場合、火葬炉の前でお別れをしたらすぐに火葬です。
なお、火葬は亡くなってから24時間経過しないとできないため、その間は自宅か祭儀場で遺体を保管しなければなりません。
火葬後、遺骨になって骨壺の中へ「お骨上げ(収骨)」が行われます。遺族がいる方はご遺族が執り行います。ご遺族がいない方は、生前予約で海洋散骨事業者が代理で「収骨」を執り行うことができます。
そのため、生前予約をしておくと、直葬(火葬)+収骨まで安心です。後で遺族が困ることを防げるでしょう。
3.粉砕する
散骨をするには遺骨を粉砕しなければなりません。これは遺骨遺棄罪に抵触しないためです。
砕くサイズは遺骨とわからなくなる1~2mm以下のパウダー状が一般的。
粉骨は自分でもできますが非常に時間がかかるため、基本は専門業者に依頼するのが基本です。この点でおいても、直葬+海洋散骨の生前予約は安心です。
4.散骨する
粉砕した後は海に出て散骨します。
注意したいのが、海洋散骨はやってはダメな県があるという点。散骨する場所も決められていることが多いため、故人で散骨すると知らない内に違反していることが多くあります。
そのため、海洋散骨はなるべく専門業者に依頼するようにしましょう。
直葬+自然葬(海洋散骨)の生前予約なら一般社団法人まるっと終活大分支援協会へ
近年、直葬が増えています。その背景には従来の葬儀よりもコストがかからず、精神的な負担が少ないという点が挙げられます。
特に直葬の後、遺族に迷惑をかけない方法として選ばれているのが自然葬です。自然に還ることで自分の代で墓をたたむことすらできてしまいます。
しかし海洋散骨をする場合、県によって許可不許可があったり、守らなければいけないルールがあったりします。そのため海洋散骨の専門業者に依頼するのが一般的です。
一般社団法人まるっと終活大分支援協会は、海洋散骨が許可されている大分県で海洋散骨を提供しています。直葬+海洋散骨の生前予約をリーズナブルな価格で利用していただけます。
県外の方にも対応していますので、遺族に負担をかけない終活を考えている方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。