「笑って遺影」
生前に遺影の写真を撮る撮影会が19日、大分市であっと。人生を締めくくる「終活」の一環として自分らしい遺影を撮りたいという声を受け、木原寛さんが企画。参加者は歴史のある大分銀行赤レンガ館や緑ある街並みを背景に、表情や位置を変えながらカメラの前に立った。
同市の民生委員、佐藤孝二さんはお気に入りのラガーシャツを着て、カメラに満面の笑みを向けた。7月に亡くなった母は元気な頃から「遺影にはこの写真を使ってね」と仏壇に気に入った写真をしまっており、実際にその写真を遺影に使ったという。
「家族が慌てないように、できる準備をしっかりしてその時を迎えたい」
木原さんによると、30代~40代でも終活に取り組む人が増えている。「誰にでも訪れる死を身近に考えるきっかけにして欲しい」と話す。